【渋野日向子の先生①】ゴルフが強くなるヒント満載! メジャーチャンプのコーチ青木翔
1年前まではプロにもなっていなかったゴルファーが、一夜にして日本のみならず、世界中のゴルファーまで巻き込み「スマイルシンデレラ」と称されるまでになった。渋野日向子20歳。そのシンデレラストーリーを陰で支えた一人の男がいる。それが今回の主役、コーチの青木翔。青木コーチは渋野に何を伝え、どういう信念のもと、コーチングをしているのか。メジャーチャンプを育てた新しいコーチングに迫ってみた。
シブコの強さの秘密を証言
GD お二人はどういう経緯でタッグを組むことになったのですか?
青木 2017年、1度目のプロテストを失敗し、契約メーカーの方から「渋野をどうにかしてやってください」と頼まれたのがきっかけです。
GD 第一印象は?
青木 ド下手(笑)。目指したいことと、スウィングが合っておらずハチャメチャでした。
GD では、最初から才能を感じていたわけではなかったのですね。
青木 全然です。ただ、運動神経はいいと思いました。パワーもあり、クラブだけはしっかり振れていました。
GD だけは……(笑)。
青木 あっ、失礼。性格が素直なのもいいと思いました。
GD どんなところにそれを感じますか。
やめろというまでやり続ける
青木「これをやりなさい」と課題を与えると、「はい」と素直にやります。そして、OKが出るまでやり続けることができる。それは、すばらしいと思っています。
GD 集中力があるんですね。
青木 余談ですが、ボクは昔からキャラクターを育てる育成ゲームが好きだったんですよ。コツコツ世話をして、少しずつペットやキャラクターが成長していく感じが、たまらないんです。なので、レッスンも短期スパンではなく、ひとつひとつ課題を与え、クリアしたらまた次の課題……、というように長期スパンで行う考えでした。それに対し、彼女は文句をいわず、じっくり向き合ってくれました。同期がレギュラーツアーで活躍するなか、焦らず、腐らず、がんばったと思います。
GD 問題解決のアプローチ方法も、性格的に合っていたんですね。
青木 そうかもしれません。ただ、いわれた通りに、ロボットのように練習するのではダメ。当然、自分で考え、工夫することも必要です。彼女はそれができる選手です。
GD 考える力があるわけですね。
青木 そうですね。ですから、試合のときも、あえて若いキャディを付けるように言っています。なんでもアドバイスしてくれる、至れり尽くせりのベテランキャディより、自分で考えながらプレーするほうが、彼女には合っていると思ったからです。ボクが担ぐときも、ほとんどアドバイスはしません。距離もクラブも、最終的には自分でジャッジさせます。ボクの仕事は、おやつを渡すぐらいですね(笑)。
GD まだまだ秘めたポテンシャルがありそうなので、今後が楽しみですね。
青木 あんなに本番に強く、根性が座っているとは知りませんでした。今年は、地道に賞金を稼ぎ、シードを取れたらいいくらいに思っていたので、正直、いまの状況は戸惑っています。ただ、ボクも彼女も変わることはありません。とりあえず、いままで通り、コツコツやっていきます。
シブコを真似するならこの3点
世界ナンバーワンに輝いた渋野日向子だが、青木コーチはいま彼女がやっていることを、アマチュアゴルファーでもすぐに実戦に取り入れられることがあるという。
それはスウィングではなくプレースタイル。実はこれでゴルフが劇的にレベルアップするという。
【その1】プレーは速く
自分の打つ番になったら、すぐに構えてすぐに打つ。そのためには事前に準備をしておくこと。自然と視野の広さや状況判断の能力が養われる。
【その2】テンポの良さ
スウィングを写真のように部分的に切り取って考えていたら、身体はスムーズに動かすことはできない。始動したらあとはフィニッシュまでしっかり振り切るだけ。
【その3】決断したら迷わず実行
結果がどうであろうと、自分が下した判断に対して自信を持って臨む。もし失敗したら実力不足を認め、練習量が足りないと自己分析すればいい。
①プレーの速さ、②テンポの速さ、③決断したら迷わず実行。プレー中に即実践できる青木コーチからのアドバイスだ。
「渋野日向子の先生②」青木翔ゴルフアカデミーに潜入に続く
週刊GD2019年9月10日号より
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