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【ゴルフジム】「飛距離が落ちてきた。あと20ヤードは飛ばしたいのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーの飛距離を取り戻したい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

吉本舞 

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開している。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
ドライバーの飛距離を20ヤード伸ばしたいです」

●溝口 裕章さん(65歳/ゴルフ歴30年/HC20/ベストスコア82/平均スコア89/身長168cm)

インパクト直前に左ひじ、インパクト後に左手首が折れて、フォロー側のアークが急激に小さくなっている。左右均等、かつ最大のアークで振ることで、無理に力を入れなくてもヘッドスピードをアップさせることは可能だ

溝口 以前はもう少し飛んだと思うんですが、今は頑張って210ヤードくらいで……。できれば、230~240ヤードくらいは飛ばしたいです。

吉本 大丈夫です、まだまだ飛ばせる余地がたくさんあります。飛距離を出すには、何よりも腕振りのスピードが大事なんですが、溝口さんはそこが少し足りないですね。たとえば、ヘッドのついていないシャフトを思い切り振って、ビュンと音が鳴るような腕振りのスピードがほしいです。

溝口 速く振るとバランスが崩れちゃうんです。

吉本 足を広げて、ワイドスタンスにしてやってみましょう。バランスが崩れるのは、腕と一緒に体の重心が動いてしまうからなんです。ワイドスタンスだと、いい意味で下半身の動きが制限されて、肝心の腕を速く振る感覚が身につきます。

インパクトでスピードにブレーキがかかっています

インパクトが「ゴール」のイメージだと、ヘッドを最大限に走らせられない。インパクトでもヘッドが手元に追いつかず、左腕が「余って」、ひじ引けの原因になる。フィニッシュをゴールにして、フォローまで加速して振ることが大事

溝口 腕だけで、こんなにスピードが出るんですね。

吉本 まずは腕振りのスピード、それに体の回転が加わると、ものすごいパワーが出るんです。

溝口 なるほど。

吉本 それと、溝口さんはフォロー側で左ひじが引ける癖があるので、スプリットハンドの素振りをするといいです。インパクト後に右手(ヘッド)が左手(手元)を追い越して、フォローで素早く左ひじをたたむ感覚がわかると思います。

溝口 これはなかなか難しい! それだけ、ひじ引けが癖になってたってことですね。でも、慣れるとヘッドの走りを感じられます。

これで解決!
「スタンスを広げて
 腕振りのスピードをアップしよう」

ワイドスタンスにして足の動きを抑制

ヘッドスピードの構成要素で、いちばん大きいのは「腕振り」の速さ。ワイドスタンスにして、下半身の動きを抑制して振ることで、腕だけでスピードを出す感覚をつかめる

Drill 1
シャフトなど軽いものを最速で振る

ヘッド速度を上げるには、速いスピードで振る感覚を体に覚えさせる必要がある。ワイドスタンスにしたまま、シャフトなどの細い棒を全力で振ると、速いスウィングの感覚が身につく

Drill 2
スプリットハンドで素振りをする

両手の間隔を離して握ることで、左手を支点に右手でヘッドを走らせる感覚がわかりやすくなる。フォローでタイミングよく左ひじをたたむ感覚も身につく

Point
頭を残しつつ手首の振り子で振る

手首を使った振り子を速く動かすことで、ヘッドスピードはアップする。フォロー側で、頭が目標方向に動いてしまうと、振り子が減速してしまうので、頭はなるべく後ろに残しておく

週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号より

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