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【UTを極める②】打ちこなせたら強い味方になる。「ユーティリティはダフってOKでゆったり振る」菅沼菜々プロ

フェアウェイウッドがうまく打てず、ロングアイアンも難しすぎるというゴルファーのセッティングに必須となったユーティリティ。永井延宏プロのレッスンに引き続き、実戦で役立つUTの打ち方を2人の女子プロに教えてもらう。1人目の菅沼菜々プロはリズムを一定にすることが大切だという。詳しく解説してもらおう。

【UTを極める】レッスン①はこちらから↓

【解説】菅沼菜々
すがぬまなな。2000年東京都生まれ。17年に日本ジュニアを制し、18年にはプロテスト1発合格。アース・モンダミンカップでは、5位タイに入るなど、初優勝が期待される若手のひとり

ダフるくらいがちょうどいい

パターの次にUTが好きという菅沼プロ。「ロングアイアンと打ち比べたとき、あまりのカンタンさに手放せなくなりました」と言うほどUTが得意な菅沼菜々に打ち方のコツを教えてもらった。

菅沼 UTはソールが広いので、滑らせて打つことができます。イメージとしては、ダフってもいいと思うくらいでちょうどいいんです。すると、シビアに考えなくなるので、気持ちもラクになります。

ダフっていいくらいの気持ちで打つ

菅沼 気を付けてほしいのは打ち込まずに、ゆるやかな入射角でボールをとらえること。ポイントはスキップのようなゆっくりとした速度で、焦らず一定のリズムで振ることです。打ち急いでしまうと上体が突っ込みやすくなり、クラブが鋭角に下りてくるのでミスにつながります。

ソールを手前から滑らせながら打つという、UTのクラブ性能を上手く生かした打ち方だ。

【ポイント①】スウィングリズムを一定にする

スキップをするように、ゆったりと一定のリズムで振ることが大切。すると、打ち急がなくなるので入射角がゆるやかになる。UTはソールが広いので、滑らせるようにボールをとらえたい。

「スキップのリズムで振ると、トップで間を作れるので打ち急ぎがなくなります!」

アイアンよりも、ゆっくりのリズムにすることでトップに間を作っている。焦ってダウンスウィングすると、トップでできた間を生かせない。上体が突っ込みやすくなり、打点がばらつく。

【ポイント②】ダフってもいいイメージを持つ

ダフってもいいくらいの感覚でいい。ソールが滑ってくれるので、アイアンよりもシビアに考えずに打てる。このイメージを持つだけでも、ラクに打てるようになる。

【ポイント③】ひざをやや外に向けて構える

アドレスでは、両ひざをやや外に向けるように構えると下半身が安定する、と菅沼プロ。内またにすると体がゆったり回らず、上下動のブレが出ると言う。

「ソールが広くて滑るのでいろいろな場面で使います」(菅沼)

菅沼 ユーティリティはラフに入ったときはもちろん、パー5のセカンドでも使うことが多いです。5Hは190ヤード、6Hは180ヤードぐらいです。

UTを極める③女子プロ淺井咲希のレッスンに続く

TEXT/Toshiyuki Funayama、PHOTO/Shinji Osawa、Yasuo Masuda
週刊GD2019年10月1日号より

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