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【読者記者】No.1803 「飛ばそうとすると当たらない。軸ブレを防ぐにはどうすれば?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「飛ばそうとすると球がぶれてしまう」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/広尾ゴルフインパクト

読者記者No.1803 西山由香さん

●ゴルフ歴/3年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/105 ●164㎝ ●ドライバー飛距離/170ヤード

先生/後藤悠斗

92年生まれ、愛知県出身。ドラコンでは345ヤードの記録を持ち、飛ばしに特化したレッスンが得意。コースマネジメント指導にも定評がある。「広尾ゴルフインパクト」(東京都港区)インストラクター

西山さんのお悩み
「ドライバーで飛ばそうとすると球がぶれてしまう」


ドライバーの飛距離を200ヤードにしたくて、いろいろなスウィングを試しています。うまく当たって飛ぶこともあるんですが、芯に当たらないことも多くなってしまいます


テークバックで十分に体が回転していて、蓄積するエネルギー量は大きい(2コマ目)。ただし、重心の横移動も大きいので、それがミート率を下げている可能性はある

西山 飛ばしたいんですが、そうすると当たらなくて……。

後藤 やや体重移動を使いすぎています。テークバックは、頭が右足内側のラインを越えないように。軸を固定して、自分が「止まる」と、逆にクラブの遠心力は強くなるんです。

西山 自分が動きすぎると、ヘッドは逆に遅くなるってことですね。

後藤 そうです。始動では、あごを下に向けたまま上げてください。あごをギリギリまでがまんして、上がり始めるタイミングを覚えておいて、いつもそこまではあごをがまんするようにしましょう

<問題点>
テークバックでの軸ぶれが大きい

体重移動の意識が強く、トップで軸(頭)が右に動きすぎる。そのままだとダフりやすく、頭の位置を戻そうとすると突っ込みやすい(写真下)

記者:右にしっかり乗ると飛距離が出ますよね?
プロ:頭が右足をはみ出すとむしろロスが大きいです

テークバックで頭は右に動いていいが、その範囲は右足内側のラインまで。それを越えて動いてしまうと、ダウンスウィングで戻し切れなかったり、戻そうとする反動が強すぎて逆に左に動きすぎたりしてしまう

顔の向きを変えずにラケットを振る。
「面」を保持する感覚がわかってきた!

テニスのラケットのような、面のわかりやすいもので小さく素振りしてみる。その際、顔の向きを変えずに振れる範囲はどこまでなのかを見極めながら行う。顔の向きが変わらない時間が長いほど、フェースをスクエアにして当てられる確率が高まる

Drill
あえてずっと左足体重で振る

アドレスで左6:右4の左足体重にし、それをずっとキープしたまま振る。テークバックでの右ずれがなくなることで、左への突っ込みも起きなくなる

Point
左足親指を踏ん張って上げる

テークバックでは、左足親指に力を入れることで、過度な軸の右ずれを防止できる。この部分の踏ん張りが弱いと、足全体が浮きやすい

<取材後記>
ミート率が確実に上がった

「飛ばすにはヘッドスピードとミート率を両方上げないとダメですが、ミート率は確実に上がりました。遠心力をもっと意識できると、ヘッドスピードも上げられる感じがします」

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より