【通勤GD】芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」Vol.52 ゴルフの上達には“順番”が大事です ゴルフダイジェストWEB
今週の通勤GDは、芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」。その第52回。ゴルフスウィングには、最初に身につけておかないとその後の成長に支障をきたす技術があり、それを「基本」と呼びます。最初に碁本さえ身につければ、その後応用していくこともできるし、問題が生じたときの修正もラクだと芹澤プロは言う。
前回のお話し↓
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。ワンテーマを3回~6回のシリーズでお届け。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
芹澤信雄プロ
1959年生まれ。ジャンボ尾崎に「世界一パーパットが上手い」と評されたパットの名手。1987~2000年にツアー5勝。その後シニア1勝。飛距離優先時代をショットの質で生き抜く。チーム芹澤ゴルフアカデミー主宰。
最初に基本を覚えれば
上達が速く効率的
アマチュアの方のスウィングを見れば見るほど、「なにを最初に身につけるか」という「順番」が大事だということを痛感させられます。
最初に基本的な球のつかまえ方を覚えなかった人に「もっと球をつかまえてみましょう」と言ってもできませんし、軌道のことなど考えずに自己流でスウィングを覚えてしまった人に「もう少しインサイドから振るイメージ」と言っても、軌道の基準がないので調整がきかないんです。
とくに「球をつかまえる」というアクションは、腕の振りやリストターンなどで「フェースを返す」という動作が必要です。
そのため、「返す」ことができる人はその量を調節したり、反対に「返さない」こともできるのですが、スウィングのなかに意識的に「フェースを返す」というアクションが存在しない人にとっては、「調節」以前に、その基本動作を覚えるところからスタートしなければならないんです。
まずは球をつかまえる腕の振りが大事
球をつかまえる動作を知らない人の多くは、フェースを返す動作の代替としてカット軌道でスライスを打ったり、極端にフェースをかぶせたりして相殺してゴルフをしているので、そこに「球をつかまえる」動作をプラスしたら、しばらく引っかけしか出なくなる。
当然それではスコアにならないので、すぐに諦めてしまうか、場合によってはさらに悪い動きを勝手に取り入れて相殺したりして、結局上達できないのです。だからチーム芹澤ゴルフアカデミーでは、まず最初に、球をつかまえる腕の振りを覚えてもらうんです。
そのための「ビュンビュン素振り」は、本企画でもご紹介したことがありますが、スウィングで最初に覚えてほしい動きです。また、僕が再三言っている「レベルスウィング」の意識も、最初に身につけてほしいですね。
これには、フェアウエイウッドを高くティアップして打つ練習が最適。アッパーやダウンブロ—が極端だと、フェ—スの上や下に当たって上手く飛ばせません。もちろんこれらは、初心者に限らず、ゴルフ歴が長い人が基本を思い出すためにも非常に有効です。
もしスムーズにできない場合は、スウィングに問題がある可能性大です。伸び悩んでいる人も、だまされたと思ってやってみると、意外な発見があると思いますよ。
基本が身につけば「応用」も簡単にできる
球をつかまえる腕の動きとレベルスウィングの感覚は、最初に覚えたい基本としてアカデミーでも推奨している。これが身についていればその後の応用もスムーズだ。
【ドリル①】「ビュンビュン素振り」で腕の使い方を身につける
7番アイアンを持って、下半身を止めたまま、軸を意識しながら腕を左右に連続で振る。このとき腕
が入れ替わり、顔の前でフェースがターンする感覚が「球をつかまえる動き」。これがスウィングの出発点だ。
「チームセリザワのビュンビュン素振り」はこちら↓
【ドリル②】「3Wティアップ打ち」でレべル軌道を身につける
ドライバーくらい高くティアップした球を3Wで打つ。ダウンブローだと上っ面に、アッパーだと下っ面に当たりやすいので、レベルに振ってフェースの真ん中で球をとらえる感覚を身につけよう。最初は肩から肩<らいの振り幅でスタート。
月刊GDより
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