飛距離が武器の脇元華。でも本命は、ドライバーより3本のウェッジ
PHOTO/Hiroaki Arihara
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は飛距離よりも“方向性”を重視する脇元華のセッティングに注目。
脇元華
きもとはな。1997年生まれ。宮崎出身。GMOインターネットグループ所属。昨年からスウィング改造に踏み切り、今季は悲願の初優勝を狙う
身長174センチの長身から繰り出されるドライバーショットが脇元華の大きな武器。ただ、そんな彼女のクラブセッティングの中心はウェッジだという。
「ウェッジは48度、52度、58度の3本を入れています。試合になると100Y前後が残るシチュエーションが多いのと、スコアメイクするにはやっぱり100Y以内が重要になってくるんです。ウェッジの本数を増やすことで、100Y以内の精度をアップさせる目的があります。ドライバーで飛ばすことももちろん大事ですが、スコアをまとめるという意味ではやっぱりウェッジがクラブセッティングの中心になると考えています」
ツアーの中でも屈指の飛距離を誇る彼女のウッド類は、すべてテーラーメイドの『SIMマックス』。その理由はとにかく使いやすいとのことだが、クラブ選びの傾向として“やさしさ”に重きを置いている。
「SIMマックスのウッド系は本当に使いやすいですね。飛距離が出るのはもちろんですけど、FWもキャリーが出て、楽に上がってくれるんです。いま試しているSIMのUTも本当にやさしくて、今季はこれがかなり活躍しそうな気がします」
昨年からスウィング改造にも積極的に取り組んでいる。飛距離、正確性ともにアップした脇元に注目したい。
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月9日号より