【プロスペック】ドライバーは小ぶりの「425」 最注目ルーキー・岩井千怜の14本セッティング
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季初優勝から2週連続Vを飾った注目ルーキー・岩井千怜のセッティングに注目。
PHOTO/共同撮影
昨年のプロ入り後、9月のステップ・アップ・ツアー、カストロールレディースに優勝、今年はレギュラーで2連勝と大活躍の岩井千怜。クラブは、パター以外はヨネックス。同社クラブ担当に聞いた。
「今春から使っている『EZONE GT』ドライバーですが、千怜プロは小ぶりなヘッドのほうを選んでいます。自分のスウィングで球筋を描きたいタイプらしく450(㏄)よりも425のモデルが合うようです。前作も大小2つのヘッドから435のモデルを選んでいるので、ここ数年は一貫して小ぶり。彼女の場合は小さいほうがミート率も上がり、飛距離も安定します。持ち球のドローを自ら操っていくので、シャフトを含めてロースピンすぎない仕様です。スピン量の目安は2300~2800回転、ロフト9度のヘッドをネックのカチャカチャで9.75度に寝かせて使っています。お姉ちゃん(明愛)は450の大きめヘッドを使っているので、姉妹でも対照的ですね」
フェアウェイウッドは高校時代から愛用する「EZONE FS」。斜めに入ったスコアラインが特徴的な3Wと5Wだ。
「斜めのスコアラインはサイドスピン減少効果があり、水はけが良いのでウェットな状態やラフから打った際のスピンが安定します。千怜プロはその長所を含めてトータルで気に入って使っています。シーズン前のテストではニューモデルのほうが飛ぶデータが出ていましたが、あえて使い慣れたこのモデルを入れています。3Wはレギュラー、5Wはコースによって抜くこともあります。
シャフトはクセなく振りやすい『カイザ M』の5S。ドライバーと同モデルの自社製品ですが、こちらのピンクは数年前のタイプです」
3Wと5Wは「EZONE FS」フェアウェイウッド。機能性抜群の斜めスコアラインが特徴で、高校生時代から愛用
岩井千怜の14本セッティング
週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より