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【プロスペック】ドライバーは小ぶりの「425」 最注目ルーキー・岩井千怜の14本セッティング

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季初優勝から2週連続Vを飾った注目ルーキー・岩井千怜のセッティングに注目。

PHOTO/共同撮影

岩井千怜 いわいちさと。2002年生まれ。埼玉県出身。埼玉栄高校を経て2021年6月プロ入り。今年8月のNEC軽井沢72で初優勝、次戦CAT Ladiesにも勝ち2週連続優勝達成

昨年のプロ入り後、9月のステップ・アップ・ツアー、カストロールレディースに優勝、今年はレギュラーで2連勝と大活躍の岩井千怜。クラブは、パター以外はヨネックス。同社クラブ担当に聞いた。

「今春から使っている『EZONE GT』ドライバーですが、千怜プロは小ぶりなヘッドのほうを選んでいます。自分のスウィングで球筋を描きたいタイプらしく450(㏄)よりも425のモデルが合うようです。前作も大小2つのヘッドから435のモデルを選んでいるので、ここ数年は一貫して小ぶり。彼女の場合は小さいほうがミート率も上がり、飛距離も安定します。持ち球のドローを自ら操っていくので、シャフトを含めてロースピンすぎない仕様です。スピン量の目安は2300~2800回転、ロフト9度のヘッドをネックのカチャカチャで9.75度に寝かせて使っています。お姉ちゃん(明愛)は450の大きめヘッドを使っているので、姉妹でも対照的ですね」

フェアウェイウッドは高校時代から愛用する「EZONE FS」。斜めに入ったスコアラインが特徴的な3Wと5Wだ。

「斜めのスコアラインはサイドスピン減少効果があり、水はけが良いのでウェットな状態やラフから打った際のスピンが安定します。千怜プロはその長所を含めてトータルで気に入って使っています。シーズン前のテストではニューモデルのほうが飛ぶデータが出ていましたが、あえて使い慣れたこのモデルを入れています。3Wはレギュラー、5Wはコースによって抜くこともあります。

シャフトはクセなく振りやすい『カイザ M』の5S。ドライバーと同モデルの自社製品ですが、こちらのピンクは数年前のタイプです」

ブルーのカイザMシャフトは前作をブラッシュアップさせた2022年モデル。つかまりやすさやスピン量を考慮してロフト9度のヘッドを9.75度に調整して使用。平均でキャリー230ヤード、ランを含めたトータル飛距離は245~260ヤード

3Wと5Wは「EZONE FS」フェアウェイウッド。機能性抜群の斜めスコアラインが特徴で、高校生時代から愛用

5I~PWは「EZONE CB511フォージド」。さらに飛び系モデルの「EZONE FS」アイアンの6IをUT代わりに入れる。ただし、コースや自分の調子に合わせて「EZONE FS UT」に替えるケースもある。シャフトはいずれもカーボン製の「レクシス カイザi」。先端に走り感がありながらも扱いやすいタイプだ
このウェッジは3年目。ロフト50度が10度バウンス、ロフト54度と58度が12度バウンス。「とくに58度は幅広ソールが合っているようで、打っているのを見ていてもソールの滑りが安定して、ぴったりマッチしていると思います」(同クラブ担当)
昨年はこのハイトウヘッドのノーマルシルバーを使っていたが、昨年終盤から黒塗りのプロトタイプにスイッチ。ヘッド重量を少し重くして転がりの良さを重視。シャフトはパター全体の慣性モーメントが高まるストロークラボの軽量&硬めの赤を装着

岩井千怜の14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より