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【マイギアを語ろう】比嘉一貴「構えた“顔”はすぐに慣れるから気になりません!」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、目下賞金王争いを独走中の比嘉一貴に話を聞いた。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/川奈ホテルゴルフコース

比嘉一貴 1995年4月23日生まれ、沖縄県出身。国内メジャー「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビル杯」を含め、今季2勝、通算4勝の実力派。小柄ながら正確なショットを武器に、現在賞金ランクは堂々の1位(9月9日現在)

感触どおりの球で操れることが大事

国内ツアーで最も小柄ながら、今年メジャーを制した比嘉一貴。

「日本でプレーするうえでは、コントロールのほうが大事。海外だと飛距離も必要ですが、なるべくフェアウェイから打つ回数を増やしたいんです」

とはいっても、クラブ選びで重視しているのは“曲がらないこと”ではないという。

「自分が思ったとおりの球が出るかどうか、打感どおりの球が出るかどうかを大事にしています」

こう聞くと、かなりの感性重視派のように思えるが、ヘッドの形状や見た目には、特に強いこだわりはないというから驚きだ。

「慣れてしまえば、多少かぶり気味の顔でも、かぶっているように見えなくなります。今使っているドライバーも“つかまり顔”ですが、そういうヘッドを長年使っているし、感触どおりの球が出て、コントロールできるので問題ありません」

ちなみに、打感に関しては、学生時代から使い続けているブリヂストンスポーツのものが好きだという。アイアンも、顔にはこだわらない。

「基本的にクセがない顔が好きではありますが、見た目はすぐに慣れるので気にしません。アイアンで重きを置いているのは“抜け感”。ソールの据わり具合、芝から打った時の抜け方で決めています」

ドライバー
“ほどよく”つかまり左の怖さが消えた

ブリヂストン「B1
「このクラブは少しかぶっているのかもしれませんが、僕にとってはこれくらいがちょうどいいんです」。シャフトは『PT』から『DI』にチェンジ。「谷口徹プロの3Wを打たせてもらったらすごく振りやすかったので、ドライバーで試して良かったので替えました」

ユーティリティ
ラフからでもスピンが安定する

アイアン
芝からの“抜け感”がイチバン大事

ブリヂストン「TOUR B 200MB」
「芝目によって抜け方がほとんど変わらないから、マッスルバックにチェンジ。見た目はすぐに慣れました」。シャフトは学生時代はカーボンを愛用。その感触に一番近かったのが、現在使用中の『モーダス』だ

ウェッジ
59度でいかに操作できるかがスコアの柱

ブリヂストン「TOUR B BRM プロト」

「短い距離は自分のゴルフの生命線なので、ずっと同じロフトを使っています。最も距離の幅を打つ59度の距離感が一番大事です。学生のときは『ボーケイ』を使ったこともありますが、プロ転向後はBSのみ。顔も変わりません」

パター
フェース向きがわかりやすく構えやすい

比嘉一貴の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より