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【ギア選びのウソホント】Vol.102「PGAツアーでもミニドライバーを使う選手はいない。ということは…?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

前回、ミニドライバーを使いたいという読者に通常のドライバーの使用をオススメしましたが、ではミニドライバーが合う人はどういうゴルファーかをお話しします。まず、先週も書いたように、いまのクラブと比べてミート率が0.13以上アップするならボール初速が速くなりますので、ミニドライバーをチョイスするのもいいと思います。とはいえ、これはいわゆるヘッドが小さな『ミニドライバー』というより短尺クラブに当てはまる話で、プロギアの『egg44 ドライバー』のように460㏄で短いシャフト長のクラブを選んだほうがいいと思います。

小ぶりヘッドが合うということだと、ヘッドスピードが45m/s以上で、かつボールをコントロールしたいゴルファーに限られ、まさに限定された上級者でないと使いこなせないと思います。ちなみに、現在のPGAツアーのトップ50の選手で、いわゆる『ミニドライバー』を使用している人は誰もいません。プロモーションを兼ねて、たまに試合で使用しているプロがいないことはありませんが、ずっと使い続けている人は誰もいないのが現状です。

ミスヒットがミスになりにくい、いわゆるやさしいクラブをトッププロも使うのですから、アマチュアゴルファーがあえて難しいクラブを使う必要はないのでは……。

スコアを求めるなら、あえて難しいクラブを使う必要はありません

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月13日号より