国内女子ツアーで使用率ナンバー1のシャフト、フジクラ「スピーダーNX」。ニッポンハムレディスクラシックでは1、2、3フィニッシュと上位を独占。ところが、次戦の大東建託・いい部屋ネットレディスの練習日に、早くもその新モデルとみられるシャフトをキャッチした！

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国内女子ツアー使用率ナンバー1

昨年9月に登場したブルーのコスメのフジクラ「スピーダーNX」。渋野日向子、古江彩佳、西村優菜、三ヶ島かなが使用して優勝し、国内女子ツアーに青い旋風を巻き起こした。今季も西村優菜が2勝を挙げ、使用率も圧倒的な1位をキープし続けている。

ところが、後半戦初戦、大東建託・いい部屋ネットレディスの練習日、多くの選手が練習場と練習ラウンドで見慣れぬ緑色のシャフトをテストしている。よく見ると、これまでと変わらない「スピーダーNX」のロゴがそのまま入り、色だけが青でなく緑。一体このシャフトは……。選手と担当者との会話に耳をそばだてていると、どうやら「スピーダーNX」の後継モデルのようだ。

青い「スピーダーNX」を使ってきた永峰咲希は「ナイスショットとミスしたときの差が小さくなった。飛距離も初速も少しアップ。それ以上に打感がしっかりしてインパクトが強くなった。振っても曲がらないから、しっかり振れる」と、そのまま試合でも投入。

「スピーダーTR」を使っていた田辺ひかりは、シャフトの手元と中間部のしなりが小さいこのシャフトにしてタイミングが取りやすくなり、左に曲がるミスがなくなったという。

同じく試合で使った吉田優利は「ベンタスブラック」からのスイッチ。

「ベンタスブラックより、しなり感があって、それが切り返しからインパクトまでの安定につながっている。打感がしっかりして手ごたえもよくなった。球持ちがよくボールを押す時間が長いからコントロールもしやすい」。弾道計測器ではキャリーが6Yアップ、ミート率は1.51を出し続けていた。フジクラによると従来のNXでHS40m/s相当に設定したマシンテストでは、HSが0.6〜0.7m/s上がったという。

早くも女子プロに人気となった緑の「スピーダーNX」。詳細の発表が待ち遠しい。

これが“青”の現行「スピーダーNX」

7月のニッポンハムレディスクラシックで優勝した西村優菜、2位野澤真央、3位ペ・ソンウの3人が使用していた「スピーダーNX」。昨年9月に発売されると最終戦まで11戦8勝と圧倒的な強さを発揮した

11人が早くも試合で投入!

練習日には多くのプロが“緑”のシャフトに興味津々。テストした多数の選手のうち永峰咲希、吉田優利、林菜乃子、田辺ひかり、淺井咲希、鶴岡果恋、田村亜矢、山内日菜子、福山恵梨、阿部未悠、新武瑠衣が、そのまま試合で実戦投入。尾関彩美悠、脇元華も検討中とのこと

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より