【ゲーリー・ウッドランド】ツアー屈指の飛ばし屋。ショートゲームの不安を消し、メジャー優勝を引き寄せた「64度」のロブウェッジ
抜群のパワーと優れたショット力を持つ全米オープンチャンピオン、ゲーリー・ウッドランド。ウェッジを増やして、ショートゲームの弱点を克服したというクラブセッティングに迫った。
開かずにロブをやさしく打てる
テーラーメイド「ハイ・トゥウェッジ」
ウッドランド 小さいころからゴルフを本格的にやってきてはいないので、ショートゲームで多彩な技を駆使できるタイプではない。ウェッジ2本で対応していたけど、肝心な時に寄せられなかったり、ミスが多かったんだ。
ウッドランド ショートゲーム専門のコーチについて教わり、ロフト64度のテーラーメイド「ミルドグラインド・ハイ・トゥウェッジ」を追加した。
「ハイ・トゥウェッジ」は、トウ側を高くすることで、重心をフェース中央に寄せ、当たり負けを防ぐモデル。フェース全面でボールをキャッチできるヘッドも特徴的。
ウッドランド 64度は、上げたいときにわざわざフェースを開かなくてすむから、やさしく打てる。メジャーの大舞台でもミスがグッと少なくなった。
自由自在に球筋を操れるアイアン
ウイルソン「スタッフモデルブレード」
トップブレードの薄さにこだわるウッドランド。操作性の良さが感じられる顔がお気に入り。
ウッドランド アイアンは狙うクラブ。小顔で操作性が高いものが好きです。
シャフトは重量級のハードスペックだ。重量のある『KBSツアーCテーパー130』のXを装着。黒のカラーリングが精悍さ高めている。
打ち出しが低く狙い打てる
ピン「G410LST」ドライバー
ドライバーはピン「G400」から「G410プラス」に移行、現在は「G410LST」と2モデルをコースによって使い分けている。
ドライバーのロフトを9度から7.5度に立てている。飛ばしではなく、方向性重視が目的。
ウッドランド ZOZOチャンピオンシップでは、狭く感じるホールが多く、正確性が欲しくて高さを抑えられる「LST」で行きました。(2019年の)ダンロップフェニックスでは、つかまりが悪い感じがしたので「410プラス」を使いました。
ウッドランド 素直な挙動で操作しやすいのがいい。
転がりがいい
キャメロン「ニューポートプロト」
パターは、505㌘と軽めでしっかり打てるスコッティキャメロンの「ニューポートプロトタイプ」。GSS(ジャーマンステンレス)はステンレスでも打感がよく、タッチが合わせやすいとのこと。
ウッドランド しっかり打てるぶん、いろいろな芝に対応できるパターです。
ウッドは硬くて
しならないシャフトに
月刊GD2020年3月号より