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【プロスペック】構えた瞬間「これだ!」と思った。今季注目の若手・大西魁斗の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、アメリカで腕を磨いた期待の大型新人・大西魁斗のセッティングに注目。

PHOTO/KJR

大西魁斗
おおにしかいと。1998年10月生まれ。愛知県出身。9歳で渡米、南カリフォルニア大学ではオールアメリカン選出。2021年プロ転向、日本でプロ生活開始。今季、ダイヤモンドカップ2位タイなど10位以内がすでに4度

ゴルフ環境を求めて9歳で渡米、IMGアカデミーで腕を磨き、南カリフォルニア大学在籍時にはオールアメリカンに選ばれるなど学生ゴルフ界で活躍。米国仕込みの大西魁斗は、女子の“黄金世代”と同年齢の23歳。シーズン序盤から上位に顔を出し、賞金ランキングは現在12位(6月9日時点)。今使用しているクラブについて、本人に語ってもらった。

「この『TSi3』ドライバーを使い始めたのは昨年の2月。アメリカの大学にいる時です。ボーケイのウェッジが使いたくて、カールスバッドにあるタイトリストのテストフィールドで試打させてもらったんですが、そこでこのTSi3のドライバーを見つけて、『これいいな』と思って……。顔が好みで、構えた瞬間、『もうこれだ!』と感じました。打ってみると、イメージどおりの弾道で、すぐに決めさせていただきました。

ウェッジは『ボーケイSM8』(50度と55度の2本)と60度の『ウェッジワークス』です。ソールのグラインドは、打ちながら選んでいったので、それぞれ違います。

そこからドライバーとウェッジはタイトリストになったのですが、アイアンは長くフォーティーンを使っていました。この『T100』に替えたのは今年の1月、日本でレップの方と相談して組んでいただきました。ドライバー同様、顔がとても良くて、『こういう球が出るといいな』と思いながら打つと、そのとおりの球が出ました。スピンがかかりすぎず、打感もよくて、アイアンも即決でした。シャフトはDGの105。自分には軽めが合っているようで、16歳からずっとこれを挿しています」

『TSi3』に挿す『HZRDUS(ハザーダス)』シャフトは、宇宙開発や航空機で使用されるカーボンで作られたシャフト。大西の使う『スモークブラック』は低スピン設計で、PGAツアーではJ・ローズやR・ヘンリーが使用
「連戦などで疲れ気味のコンディションになっても、スウィングが鈍らないから」と、軽量タイプのダイナミックゴールドを挿している。各番手のキャリー飛距離は試合前に測定器でチェックして、それを基準にプレーする

50度のソールは通常ショットに合ったFグラインド。56度のロフトを立てた55度はテクニックが使えるMグラインド。60度はJ・スピース、J・トーマスと同じTグラインドで開いて使いやすいソール。「すべて打ちながら選んだ結果、このソールになりました」

パターはアームロックタイプを使用。「アームロック自体は3年ぐらいやっていますが、このヘッド(オデッセイ  ストロークラボ ビッグセブン)は1年ほど前から。アームロックの良さは狙ったところに構えやすいこと。向きを合わせやすいんです」

ボールは「プロV1」。「ロングショットが低スピンで飛び、ショートゲームでは余計なスピンがかからないところがいい。例えば、アゲンストで56度を打ってスピンが入りすぎると、距離がまったく合わなくなる。そういうことがないのがV1なんです」(大西)

大西魁斗の14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月28日号より