Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • 【プロスペック】「ヒールを削ったT100アイアンは安定感が抜群!」好調キャメロン・スミスの14本

【プロスペック】「ヒールを削ったT100アイアンは安定感が抜群!」好調キャメロン・スミスの14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季好調のキャメロン・スミスのセッティングに注目。

PHOTO/Blue Sky Photos

キャメロン・スミス
1993年8月生まれ。豪州出身。2013年プロ転向後、豪州ツアーやアジアンツアーを転戦。2015年地区予選から出場した全米OPで4位に入り、その年シード権を獲得。PGAツアー5勝

今季2勝、マスターズ3位タイ、全米プロ13位タイなどメジャーでも上位を争い、いまや世界ランキング3位となったC・スミス。

グリーンを狙うショットのスコア貢献度はツアー2位。その精度を支えるタイトリスト「T100」アイアンは、昨年6月のトラベラーズ選手権から使っている。

「このアイアンは高さやスピンに狂いが生じにくく、弾道の一貫性がとても高い。昨年、テストした時点で投入をすぐに決めました。とくにソールのヒールを少し削ったショートアイアンは本当にいい仕事をしてくれます。スコアリングの大きな要になっています」(スミス)

シャフトは「KBSツアー130」のX。カスタムのマットブラック仕様を挿している。

また、スミスといえば、ツアーの誰もが認めるショートゲームの名手。4本のウェッジのうち「ボーケイ SM9」が3本。LWのみ限定ツアーモデルの「ボーケイ ウェッジワークス」。

「今年のハワイでの開幕ゲームですぐにSM9をバッグに入れました。とくに46度と52度、フルショットをする2本はディスタンスコントロールがさらに安定しました。ウェッジゲームの向上はバーディを増やし、パーセーブを成功させる源です。自分にとって、いま最もアグレッシブに攻められているエリアですね」

この46度と52度のソールはFグラインドを採用。本人の言葉どおりフルショットやスクエアに打つショットに適したソール形状のモデル。56度はグリーン周りでフェースの開閉を生かしながら使うのに適したMグラインド。60度は3本持ち、それぞれK、T、Sグラインド。コースとの相性によって選んでいるという。

ドライバーはタイトリストの「TSi3」。「従来モデルよりもボールスピードが速くなり、弾道高さが3~4メートル上昇、それが一貫しています。スピン量も安定していて風の影響も受けにくい。かなり気に入っています」(スミス)。ロフト10度をネック調整で10.75度にして使う。シャフトは「ベンタス TR」の6X

「T100」アイアンのシャフトは「KBSツアー130」のマットブラック仕様。ショートアイアンのヒールを少し削っている、とは本人談だが写真の7Iも、見るとヒール寄りにわずかな削り跡がある

ウェッジのシャフトはアイアンと同じ「KBSツアー130」。「SM9にして距離感が抜群に良くなった」(スミス)。写真は60度の「ウェッジワークス」。用途に応じてソール形状(グラインド)を変えている点は、アマチュアも参考にしたい
バックフェースには「サークルT」「ツアーラット」「7ポイントクラウン」「スカル」「スコッティドッグ」のスタンプ。「009」はJ・スピースのパターと同型

ボールは「プロV1x」。「風の影響を受けにくく、一貫した弾道を描いてくれる。高さと安定感がバーディチャンスを増やすポイント」(スミス)

キャメロン・スミスの14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より