【プロスペック】「ゼクシオ エックス」がスウィングにマッチ! 米6勝目を引き寄せた畑岡奈紗の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、日本女子ゴルフのエース、畑岡奈紗のセッティングに注目。
PHOTO/Blue Sky Photos
米ツアー6年目を迎えている畑岡奈紗。この1年で3勝を挙げているが、4月の6勝目は替えたばかりのニュードライバーが功を奏した形だ。新しい「ゼクシオ エックス」に替えた経緯をダンロップのツアー担当者に聞いた。
「『スリクソンZ785』から『ゼクシオ エックス』に替えたのは3月のシンガポール(HSBC女子世界選手権)の時です。取り組んでいるスウィングとマッチして、データ的にもクラブスピード、ボールスピードとも大幅に上がって、10ヤード以上飛距離が伸びました。スウィングを調整していくにあたりクラブの調整も必要と考えてテストしたのがぴったりマッチしました。シャフトも数種類をテストして、ヘッドとスウィングとのマッチングが良かったフジクラ(ベンタスレッド)に決まりました」
アイアンはシャフトをカーボン系の「スチールファイバー」に変更。
「スチールファイバーを使用している選手がいて、興味を抱いて実際にテストしてみたら、フィーリングが良く、思い描いた弾道が出たので替えたわけです」
パターはベティナルディのマレット型センターシャフト。製造元の担当者に話を聞いた。
「このパターは『SS3センターDASS』とのモデル名をつけていますが、ヘッド重量や全体のバランス含めて特別開発したプロトです。ロフトは最初3度でしたが、少し立てて現在のものは2.5度。長さは32インチ。去年の7月に使い始めて、すぐにマラソンクラシックで優勝。9月のウォルマートNWアーカンソー選手権で2勝目、今回のLAオープンで3勝目。結果も出ているので、本人も気に入ってくれていると思います」
まさにメジャー優勝に向かう14本だ。
クリーブランド588RTX2.0プレシジョンフォージドは松山英樹が監修した2015年発売モデル。ヒール側の高さを抑えて、トウ側の下部分を斜めに削り落とし、開きやすさとカットショットのイメージしやすさを追求したティアドロップ形状
畑岡奈紗の14本セッティング
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より