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【プロスペック】マッスルのほうがスピンが減って飛ぶ!? 生粋のダウンブローヒッター・高山忠洋の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、昨年シード復活を果たしたベテラン・高山忠洋のセッティングに注目。

PHOTO/Tadashi Anezaki

高山忠洋

たかやまただひろ。1978年2月生まれ。和歌山県立星林高時代は野球部。研修生を経て1999年プロ転向。2002年初シードから病気休養まで16年間シード維持。昨季シード復活。通算5勝

シード権を手放して迎えた昨シーズン、出場試合が限られるなか日本プロ9位タイ、日本オープン3位タイなど着実に上位に入ってシード復帰した高山忠洋。クラブセッティングを撮影した昨年末の取材時には、クラブへのこだわりについて次のように語っていた。

GD ドライバーのSIMは長そうですね?

高山 去年(2020年)から使っています。ロフトは8度。SIM2も試しましたがスピンが入ってしまい、僕には合わなかった。このSIMだと2000回転前後ですが、SIM2だとかなり増えちゃって、測る前に飛び方が全然違いました。

GD 打ち方ですかね?

高山 僕は基本的にスピンが多い。野球の打ち方でダウンブローがかなりきついから、それが関係していそう。ロフトも9度を打つと結局スピンが増えて曲がるわ、飛ばないわ……。アイアンもキャビティを使うと全然飛ばないんです。

GD それはどういう理屈?

高山 強いダウン(軌道)で入るから重心の上に当たっちゃうんだと思います。マッスルバックのほうが、スピンが適正に収まって距離が安定、コントロールできるんです。それでスリクソンZフォージドです。

シャローアタックの技術が主流のなか、ダウンブロー体質の選手ならではのギアの選び方。思い当たる節があるアマチュアには参考になりそうだ。そして今年に入り、ドライバーはSIMからステルス プラスにスイッチ、ウェッジのボーケイはSM9を3月中にテストするとのこと。ボールは今シーズンからタイトリストと契約、プロV1xを使用する。

2021年シーズン前「SIM2」をテストしたが、スピン量が増えて断念。スピン2000回転前後で安定していたSIMでプレーし、シード復活。今シーズンはステルスプラスのドライバー投入との情報。国内開幕戦に注目だ

15度の3WはSIM2。ネック調整でロフトを1.5度立たせている。5WはSIM2 MAXの18度。UT的に入れる4Iは中空ヘッドのテーラーメイドP790

高山忠洋の14本

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月22日号より