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【プロスペック】シャフトを替えて初速アップ! No.1ルーキー・金谷拓実の14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、2020-21シーズンの新人賞を獲得した金谷拓実のセッティングに注目。

PHOTO/Hiroaki Arihara, Tadashi Anezaki

金谷 拓実
かなやたくみ。1998年5月生まれ、広島県出身。東北福祉大を経て、2020年10月プロ宣言。プロ3試合目、昨年のダンロップフェニックスで初優勝、今年の東建ホームメイトカップで2勝目

ルーキー賞金王には届かなかったが、ツアー終盤の粘りのゴルフで賞金ランク2位、新人賞を受賞した金谷拓実。シーズン中、14本に大きなチェンジはなかったが、今秋、ドライバーのシャフトを替えた。本人に聞いてみた。

GD シャフトが「ジ・アッタス」から「アッタスキング」に替わりました。

金谷 はい。日本オープン(10月)の週に初めて使って、ボールスピードが出ていたので、その試合から使いました。ジ・アッタスより少ししなりにくいですが、そのぶん重さを感じず速く振れます。トラックマンで測るとボール初速が165~166マイル(約73.7~74.2m/s)から168(約75.1m/s)にバンと上がったんです。

GD それは替えたくなりますね。ヘッドはそのまま?

金谷 一緒です。そこからドライバーのシャフトはキングです。

もうひとつの変化がウェッジ。ピンのツアーレップ・穂積さんに聞いた。

GD ウェッジが新シリーズに替わりましたね。

穂積 グライドフォージドプロで、ロフトは変えずに52・58・60度。60度だけバウンスを落としています。本人が「少しバウンスが当たる気がする」と言ったので、10度のバウンスを削って8度に。だから表記は10度でも実際は8度です。

GD バウンスを削ったことでどんな変化が?

穂積 「スピンが利くのでラフからでも止めやすい」と言ってましたね。スピンがかかるぶん打ち出しはやや低め。60度はバンカーとグリーン周り、通常のアプローチショットは58度と使い分けているようです。

今季スタッツは、平均ストロークが69.73とツアー唯一の60台。金谷のゴルフを支えた14本だ。

ドライバーは「G410プラス」にアッタスキングのシャフトを装着。日本オープンの練習日に新シャフトをテストして、「ボール初速が2マイル上がった」と即投入。この試合から使い続け、3位に入った最終戦JTカップも同シャフト

i210の登場以来、一貫してこのアイアン。高さと操作性に加えて、打感の良さもお気に入り。番手は5番からPW。このセットの上に飛び系中空アイアン「G710」の5番を入れる

2年間使い続けているシグマ2 ARNAパター。標準ロフトは3度だが、2.5度に調整して使用。ヒールを少し浮かせたアップライトなストロークで今季の平均パット数は1.7361(2位)

金谷拓実の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より