【プロスペック】シャフトを替えて初速アップ! No.1ルーキー・金谷拓実の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、2020-21シーズンの新人賞を獲得した金谷拓実のセッティングに注目。
PHOTO/Hiroaki Arihara, Tadashi Anezaki
ルーキー賞金王には届かなかったが、ツアー終盤の粘りのゴルフで賞金ランク2位、新人賞を受賞した金谷拓実。シーズン中、14本に大きなチェンジはなかったが、今秋、ドライバーのシャフトを替えた。本人に聞いてみた。
GD シャフトが「ジ・アッタス」から「アッタスキング」に替わりました。
金谷 はい。日本オープン(10月)の週に初めて使って、ボールスピードが出ていたので、その試合から使いました。ジ・アッタスより少ししなりにくいですが、そのぶん重さを感じず速く振れます。トラックマンで測るとボール初速が165~166マイル(約73.7~74.2m/s)から168(約75.1m/s)にバンと上がったんです。
GD それは替えたくなりますね。ヘッドはそのまま?
金谷 一緒です。そこからドライバーのシャフトはキングです。
もうひとつの変化がウェッジ。ピンのツアーレップ・穂積さんに聞いた。
GD ウェッジが新シリーズに替わりましたね。
穂積 グライドフォージドプロで、ロフトは変えずに52・58・60度。60度だけバウンスを落としています。本人が「少しバウンスが当たる気がする」と言ったので、10度のバウンスを削って8度に。だから表記は10度でも実際は8度です。
GD バウンスを削ったことでどんな変化が?
穂積 「スピンが利くのでラフからでも止めやすい」と言ってましたね。スピンがかかるぶん打ち出しはやや低め。60度はバンカーとグリーン周り、通常のアプローチショットは58度と使い分けているようです。
今季スタッツは、平均ストロークが69.73とツアー唯一の60台。金谷のゴルフを支えた14本だ。
2年間使い続けているシグマ2 ARNAパター。標準ロフトは3度だが、2.5度に調整して使用。ヒールを少し浮かせたアップライトなストロークで今季の平均パット数は1.7361(2位)
金谷拓実の14本
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より