【プロスペック】復活優勝のカギは「11.5度」のドライバー! 谷原秀人の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季5年ぶりのツアー優勝を飾ったベテラン・谷原秀人のセッティングに注目。
PHOTO/Hiroaki Arihara
谷原秀人
たにはらひでと。1978年11月生まれ、広島県出身。東北福祉大を経て2002年からツアー参戦。2017~19年は欧州ツアーで活躍。2021年11月に5年ぶりの優勝を挙げると、最終戦の日本シリーズも制した
今年、終盤戦に2勝を挙げた43歳の谷原秀人。優勝した三井住友VISA太平洋マスターズ直後、クラブへのこだわりについて話を聞いた。
GD このGSドライバーはいつから?
谷原 GSは去年の日本オープンから導入して、ずっと使っています。このヘッド、フェアウェイを外さないし、本当にいいですよ。ロフトは9.5度だけでなく、10.5度や11.5度を使ったりします。今は11.5度です。
GD 11.5度ですか?
谷原 スウィングコンディションとの兼ね合いもありますが、コントロールが利いて飛距離が出るというのが一番です。春先までは9・5度をちょっとオープン(フェース角)にしていましたが、アッパー軌道がきつくなっていたので、入射角を戻して、スピンを少し入れていく作業をしていたんです。それと並行してロフトを変えました。
GD 徐々にやってきたことが、今まさにはまったと。
谷原 そうですね。ロフトを増やせばスピンが入るので、コントロールのしやすさに繋がったと思います。11.5度にしたのは1カ月くらい前ですね。ヘッドを10個ぐらい用意していただいて、その中から選びました。顔のこだわりはやっぱりあります。ロフトがしっかり付いていて、かぶって見えないもの。シャフトもホンマ製ですよ。(VIZARD)FZの6X。クセのない粘り系です。
11.5度のGSドライバーで優勝した太平洋御殿場の4日間、平均飛距離は288ヤード(41位)、フェアウェイキープ率は79%(1位)だった。
3Wの飛距離は250~270ヤード。ロフト15度のフェース面がよく見えて、フェースがかぶって見えない顔。5WはテーラーメイドのM2ツアー
谷原秀人の14本
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より