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女子プロの間でじわり流行中。「ツアーロック」って何がいいの?

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa

PGAツアーでは、クラブのグリップ部分に「ツアーロック」と呼ばれる重りを入れる選手が増えている。日本ではパターに使用する選手が多いというが、その効果とは?

ストロークが安定する

米PGAツアーで主流になっている「ツアーロック」。最近では、日本でも使用選手が増えているが、その効果をスポーツTMCのツアー担当・藤田さんに聞いた。

「日本ではパターで使用している選手が多いです。効果は、カウンターバランスによって振りやすく、転がりがよくなること。ストロークが安定しないアマチュアの人にも効果大なので試してもらいたいですね」

「ツアーロック」とは、ドライバーやアイアン、パターなどのグリップに入れることで安定性を手に入れられる重り。日本ツアーでも多くの選手が使用し、流行り始めている新ウェートシステムだ。付け方は(1)グリップに穴をあけ、(2)専用の重りを入れ、(3)穴を閉じて完成

重さは11種類

重さはグリップエンド用だけで、8、12、16、20、25、30、40、50、60、80、100gの11種類がある

【効果1】 球をつかまえて打ちやすい
手元側(グリップ)が重いと、体でクラブを上げられるためインに引きやすい。球をつかまえることができ、右へのミスがなくなる
【効果2】リズムのいいストロークになる
体を主としたストロークになるため、手先の悪さが消え、一定のリズムで振れる。すると距離感も合いやすくなる
【効果3】手元が浮かずに安定しやすい
手元が浮きにくく、ヘッドをスムーズに低く長く引けるため、安定したストロークになりやすい。芯にヒットしやすく転がりもいい

平均パット数1位の吉田優利も使用

今季からパターのグリップエンドに40gのツアーロックを入れている吉田優利。今季の平均パット数(パーオンホール)が1位になるなど、ツアーロックの効果による安定感が結果に表れて(データは8月12日現在のもの)

※その他の使用選手……片山晋呉、上田桃子、成田美寿々、小祝さくら

「パットは安定感、ショットはスピードが上がるんです」(辻村明志コーチ)

「私が教える選手は全員ツアーロックのフィッティングに行かせました。ショットもパットでもとにかく手元が安定するので、ミスが少なくなるんです。もう手放せないです」


ツアーロックはフィッティングが必須!

「ツアーロックは、薬にも毒にもなる器具です。フィッティングをして自分に合ったものを使うことが必須です。まずは、近くの店舗で試してみてください」(藤田)

月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より