【ギアプロファイリング】シャープな見た目で飛んで、上がる!『EPIC MAX FAST』アイアン
PHOTO/Akira Kato、Tomoya Nomura
THANKS/カレドニアンGC、トラックマンジャパン
「EPIC」シリーズ最軽量の「EPIC MAX FAST」は、ドライバー、FW、UT、そしてアイアンのフルラインナップ。今回は中空構造でシャープな見た目のアイアンを徹底チェック!
試打&解説/香西成都
元ナイキスタッフプレーヤー。ゴルフパートナーでのスタッフ経験もあり、技術だけでなくギアへの造詣が深い。ETGS千葉校にてレッスンを行う
打感がよくて
気持よく振り抜ける!
新「EPIC」シリーズ初となるアイアンは、マッスルバックを彷彿とさせるシャープな顔つき。やや大きめのヘッドで構えたときに安心感があるが、トップブレードはそれほど厚くない。
「見た目は難しそうなマッスルバック形状なのに、打ってみるとボールは上がりやすく、やさしい。軽くて振りやすいのにヘッドが利いていて、気持ちよく振り抜ける。自分の7番アイアンより15〜20ヤードは飛んでいる。」とHC4の高原明さん。
秋月貴さんも「ヘッドの重さを感じながら振れるのでタイミングがとりやすい。つかまりもよく、右にまったく行かない。多少ミスをしても飛距離が変わらない」とビックリ。高橋健三さんは「打感が気持ちいいですね。ヘッドの返りがいいので普通に振るとドローが出るが、意図すればフェードも打てる。ただ、ドローでも弾道が高いので、あえてフェードを打たなくてもグリーン上ではきちんと止まる」と、飛距離性能だけでなく、打感と球の高さにも驚いていた。
これ、本当に7番アイアン!?
「確かに7番と書いてあるけれど……」と20ヤード前後飛距離がアップした3人。その飛距離性能だけでなく、「見た目もマッスルバックのようにシャープ」「ボールが食いつくような打感が気持ちいい」と最新アイアンの進化に驚いていた
高橋健三さん
(68歳・HC9・1WのHS39m/s)
【普段の7I飛距離】 145Y
【EPIC MAX FAST】 173.4Y
高原 明さん
(76歳・HC4・1WのHS41m/s)
【普段の7I飛距離】 150Y
【EPIC MAX FAST】 172.3Y
秋月 貴さん
(56歳・HC25・1WのHS37m/s)
【普段の7I飛距離】 140Y
【EPIC MAX FAST】 158.2Y
※数値は弾道計測器「トラックマン4」で計測したナイスショット3球の平均値
軽くて振りやすく
ミスにも強い中空ヘッド
中空構造を採用した大型ヘッドは軽量化され、振り抜きやすさを重視してシャフト、グリップも軽量モデルを装着。A I が番手別に専用設計した「FLASHフェースカップ」を搭載し、フェースがたわみやすいことでボール初速が大きく向上。高初速エリアも拡大し、打ち出し角、スピン量も番手ごとに求められるものへと最適化され、ミスヒットにも強さを発揮する
中空とは思えない
ソリッドなフィーリング
7番アイアンでロフト角26度と飛距離を重視した設定ながら、ヘッド下部には7番アイアンで約55gもの「タングステン・エナジー・コア」を内蔵し低重心化。ストロングロフトでありながらボールがとても上がりやすく、ミスヒットにも強い。「ウレタン・マイクロスフィア」も搭載し、ボール初速を犠牲にすることなく、無駄な振動を吸収。軟鉄鍛造のボディとともに心地良いフィーリングを実現
「アイアンは飛距離じゃない」
とはもう言わせない
「5番アイアンの飛距離が出るのに、球の高さは7番アイアン。球が高いので、グリーンに落ちてから止まりやすい。球はつかまるのに、左に行きすぎるわけでもなく、高弾道のストレートボールが楽に打てます。アイアンの高さが出ない人、グリーンで止まるボールが打てないゴルファーには最高のお助けクラブになるでしょう」(香西)
キャロウェイ
EPIC MAX FAST アイアン
◎シャフト/Speeder EVOLUTION for Callaway(R)、N.S.PRO Zelos 7(S)、N.S.PRO 950GH neo(S) ◎重さ/約336g(I#7・Speeder EVOLUTION for Callaway・R) ◎価格/17万6000円(I#7~9、PW、AW: 5本セット)、3万5200円(I#6: 単品)
番手 | I#6 | I#7 | I#8 | I#9 | PW | AW |
ロフト(度) | 24 | 26 | 29 | 33 | 38 | 43 |
長さ(インチ) | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 35.75 |
ライ角(度) | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より