【マイギアを語ろう】大里桃子「“左が消せる”クラブでないと使えません!」
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Shinji Osawa
THANKS/ブリヂストンゴルフガーデンTOKYO
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、5月にツアー2勝目を含む5週連続2位以上という大記録を作った大里桃子。好調の要因はクラブにあるというが、そのこだわりとは?
大里桃子
1998年8月10日生まれ。熊本県出身。2018年のCATLadiesでツアー初優勝を果たす。今年は優勝1回、2位4回と、バツグンの安定感を誇る。好調の要因は「パッティングが安定してきたこと」と本人談
フックのミスを消せるシャフト
アマチュア時代から、ずっとフックのミスに悩んでいたという大里桃子。
「フェースが左を向いているものは絶対に使えません。シャフトも少しハードめにしていて、これも左へのミスを消すため。特に先がしなったり、しなり量が多くなると、どうしても引っかけやフックが出てしまうんです。基本的にシャフトはしならない“棒”でいい、と思っています」
小学6年生のときに、初めてクラブフィッティングに行った際、フィッターから「あなたには三菱系のシャフトしか合わない」と言われたそうだ。
「それからずっと三菱。高校生のころ、『クロカゲ』を使い始めました。結構ハードスペックな感じですが、その後のモデルをいろいろ試しても、今のところ私にとって『クロカゲ』に勝るものはないですね」
アイアンのシャフトは軽量スチールを選択。以前は日本シャフトの『NSプロ950GH』だったが、現在は最新モデルの『NSプロ950GH neo』に移行した。
「少ししっかりしている感じがして、左が怖くなくなりました。より“ビシッ”と打てる感じが好きです」
ドライバー
左にいかない安心感がある!
「フェースがかぶっているものは絶対使えない。サイズは小さすぎず大きすぎず、自分にとって心地よい大きさに見えるのがいいです。シャフトは高校時代からずっと『クロカゲ』。このシャフトでだいぶ左を消せているかな、と思います。昔はすごい引っかけが出ていたけど、今はヘッドに鉛も貼って、左へ行かないようにしています」
フェアウェイウッド
3UTを抜いて7Wを新たに投入
「昔、5Wがすごく苦手で、得意な3Wと同じ長さにしたら曲がらなくなった。それから苦手な3UTを7Wに替えて良くなりました」
アイアン
シュッとしていて弾道がイメージできる
「アイアンは座りが大事。バウンスが当たるのが嫌で、ソールを削ってもらっています。ボテッとしているのも好きじゃないです」
ウェッジ
グリーン周りは基本50度で攻略する
ブリヂストン「ツアーB BRM」
「54度を加えたこともあるけど、使う場面がなかったので結局抜いた。アプローチが得意ではないので、いける所は全部50度で打っています」
パター
真っすぐ動かせる自信がついた
「ずっとピン型を使っていたのは、カッコイイから(笑)。でも今年はぜんぜんダメだったので、マレット型に替えました」
大里桃子の14本
月刊ゴルフダイジェスト2021年9月号より