【新製品】ピン「i59」アイアン。ブレード型とは思えないやさしさの秘密は“中身”にあった
ピンゴルフジャパンより、9月発売のニューモデル「i59アイアン」が発表された。「iブレード」の後継ということだが、果たしてどんなクラブなのか?
2016年発売で、ロングセラーモデルとして人気を博した「iブレード」が5年ぶりにリニューアル。「i59」として、この秋発売される。
見た目は「iブレード」同様、マッスルバックタイプで美しく、そのぶん難しそうな印象だが、打ってみると思いのほか難しさを感じない。その秘密は、ヘッド内部に隠されたアルミ素材にあるようだ。
ピンといえば、創業時から一貫して「やさしさ」を追求してきたメーカー。『1-A』パター、『Anser』パターに代表されるように、ヘッド中央部の重量を減らし、余剰重量を周辺に配置することで、慣性モーメントを高め、ミスヒットに強いヘッドを次々と世に送り出してきた。
今回の「i59」も、そうしたコンセプトを受け継いでいる。ヘッド内部に「アルミ・コア・インサート」と呼ばれる比重の軽い素材を配置することで、真ん中を軽く、周辺を重くすることに成功。シャープなブレード型ながら、ハーフキャビティの「i210」アイアンと同等の高慣性モーメントを持っているという。
中央部が軽くなったぶん、トウ側とネック側に高比重のウェートを配置し、高い慣性モーメントを実現
また、重心位置を前作より11%高く、3%フェース寄りに設定。さらにフェース面の溝を見直すことで、あらゆる番手で最適な打ち出しとスピン量を実現しているという。
上級者が好むシャープなフォルムながら、ミスヒットへの許容度がアップし、高いコントロール性能も併せ持つ。ピンのアイアンシリーズにまた悩ましい選択肢が増えてしまったようだ。
【SPEC】
●ヘッド素材/17-4ステンレススチール(フェース)、ADC12(インサート)、1025カーボンスチール(ボディ) ●長さ/37インチ(#7) ●ロフト角/34度(#7) ●ライ角/62度(#7)●バウンス角/8度(#7) ●シャフト/NSプロモーダス3ツアー115、NSプロ850GH neoなど ●価格/3万8500円~ ●発売日/2021年9月9日