【RMX120 ドライバー ヤマハ】HS40m/sから45m/sの幅広いゴルファーが真っすぐ飛ばせる高性能。大慣性モーメント効果で曲がる怖さが消えて振り切れる!
数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はヤマハの「RMX 120 ドライバー」です。
プロモデルなのに抜群にやさしい
高慣性モーメントのヘッドですが、サイズは455ccとほんの少しだけ小ぶり。日本のメーカーらしく、作り込みが丁寧で美しく構えやすいですね。(堀越)
実際に打ってみると、初速性能が高く、球の上がりやすさ、つかまりやすさも適度で、全体的なバランスの良さを感じます。
これまでのRMXドライバーは高い操作性で、球筋を操る印象がありましたが、この新モデルではイメージが一変しました。若干の操作性はあるものの、基本的にはオートマチック系で、直進性に優れています。
オフセンターヒットにも強く、トウ側の上部やヒール側の下部に多少芯を外しても当たり負けしません。飛距離ダウンも最小限で、方向も許容範囲のラインに収まってくれます。
低スピン&高打ち出しから高初速へと、海外ブランドを中心にドライバーの性能は進化してきましたが、使いこなすにはある程度の技術が必要です。でも、この新RMXの飛ばし機能は“安定”。曲がる怖さがないから、どんどん振れるようになって、飛距離が伸び、スウィングも良くなる。使っても副作用がない秀逸なドライバーです。(堀越)
アッパー軌道をイメージしやすいヘッド形状
実測値でクラブ重量はやや軽いですが、クラブレングスが長めなので、クラブ慣性モーメントが大きくなっており、本来HS45m/sくらいの人がタイミング良く振れる設計です。(松尾)
プロモデルらしく、かぶって見えないフェースアングルが特徴です。ヘッドのトウ側が高いので、アップライトなライ角がより強調されています。またフェース側からヘッドの後方に向かう強烈なシャローバック形状で、アッパースウィングをイメージできます。標準のSシャフトはかなり軟らかめで、HS40m/sくらいでも十分に扱えます。
強い球で飛ばしたい人、球の曲がりに悩む人
220モデル同様にヘッドの左右の慣性モーメントが大きいのが特徴ですが、同時にヘッドのネック軸回りの慣性モーメントも極大なので、ダウンスウィングでのヘッドの返りが遅くなっています。
【総合評価】 スピン性能 4.5/つかまり 4/上がりやすさ 4/ミス許容 4/操作性 4 ※5点満点
ヘッド体積/455cc
ロフト角/9.5度、10.5度
ライ角/59度
長さ/45.5㌅
シャフト/オリジナルカーボンTMX-420D(S、SR、R)、
スピーダー569エボリューションⅥ(S)、
ツアーAD XC-5(S)、
ディアマナZF 50(S)
総重量/約299g(オリジナルカーボンTMX-420D・S)
価格(税込)/7万5000円(オリジナルカーボンTMX-420D)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年12月10日号より