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【ファン・アルム】スウィングは変えずに、ヘッドとシャフトでスピン量を減らして飛ばしています!

2018年に9年ぶりの優勝を遂げ、2019年もスタンレーレディスで優勝したファン・アルム。安定した力をみせている彼女のセッティングを見てみよう。

ファン・アルム/1987年生まれ韓国出身。今季はスタンレーレディスで優勝、通算5勝を挙げる実力者。どんなときでも快く取材に応じる「神対応」プロとしても有名

“我慢のゴルフ”で今季も優勝

ファン・アルムのプレースタイルは「我慢」。自分自身が決めたことを信じて貫きとおすことだと本人は話す。それは、クラブ選びにも通じるところがある。

ドライバーは「オノフ黒(2017年)」

「私が今使っているドライバーは2017年モデルです。もちろん、新しいものも試しますし、新しいもののほうが性能的に優れていることも理解していますが、『一度決めたらあまり変えたくない』という性格だから、長年使ってしまうんだと思います」

クラブ選びで大事にしていることは「スピンレス」。

ドライバーとFWは、スピーダー569 エボリューションⅣを採用。低スピン化を図る

「もともとスピンが多く、吹き上がることが多いスウィングなので、クラブにはとにかくスピンが少ないことを求めています。スウィングをいじることはしたくないので、クラブでスピンを減らしています」

さらにもうひとつ、彼女が大事にしていることがある。

平均飛距離238ヤード、フェアウェイキープ率は70%超え

3Wと5Wは「オノフ フェアウェイアームズ黒」

「直進性が高く、どんなライからでも対応できる」点が気に入っている

「私はあえて得意クラブを作りません。得意クラブを作ると、どうしてもそれに頼りたくなってしま
う。調子が悪くなったら、他に頼るものがなくなってどんどん悪いほうに行ってしまう。だから、ど
のクラブも同じように打てる技術を日々磨いているんです」

確かな技術を武器に来年は3年連続の優勝を目指す。

どんなライでも打てる“対応力”を求める「オノフ フェアウェイウイングス黒」

UTはフェアウェイだけでなく、ラフやティショットでも対応できることが大事。ソールの抜けがよく、ファンが求める対応力に優れた一本

手に伝わる感覚を大事にしたい「オノフ フォージド黒」

グリーン周りは58度で寄せる

手に伝わる感覚を大事にしたい「ピン シグマ2ARNA」

得意クラブは「あえて作らない」

PHOTO/Shinji Osawa

週刊GD2019年12月10日号より