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【新春ワイド特集】7W、コンボセット、ゼロトルクパター…2025年の流行は“定番”になる?

近年、話題になるようなクラブが次々と各社からラインナップされている。26年はどういうギアの流れになるのか? 引き続き、FW、アイアン、パターについて3人のクラブの専門家に聞いてみた!

PHOTO/Yoshihiro Iwamoto、Tadashi Anezaki、Takanori Miki

解説/松尾好員

往年の名手、S・バレステロス、・I ウーズナム、青木功、加瀬秀樹らのクラブ設計を担当。近年のクラブを知る“現代の知匠”。ジャイロスポーツ主宰

解説/堀越良和

試打経験に裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる、“キング・オブ・試打”。クレアゴルフフィールド所属

解説/高梨祥明

元ゴルフ雑誌編集長の経験を生かし、メーカーや開発者の取材を独自の視点で行う。クラブをこよなく愛する“クラバー”

プロもアマも
7Wが定番になっていく可能性大

FWに関しては2025年、7Wをセッティングに入れているツアープロが明らかに増えた。松尾氏はこの傾向をどう見るか?

「7Wはアマチュアの定番になっていく可能性があります。同じ21度のロフトの4番UTよりも球が上がりやすいことがアマチュアにとっては有利に働いて、ゴルフをラクにしてくれる番手になると言えるでしょう」

高梨氏も7Wを推している。

「FWはUTよりも球が上がりやすいですが、7WはFWの進化や性能を感じやすい番手になると思います。アマチュアの場合は、クラブが長くなると球をミートするのが難しいので、7WはFWのなかでも短くてロフトも寝ていて、なおさら球も上がりやすい。アマチュアの救世主になる可能性がある番手が7Wです」

堀越プロは独自の視点で7Wを推奨する。

「7Wのニーズが高まっているのは、現代のボールと密接な関係があります。3Wや5Wは現代のボールだとスピンが入りにくく、球が上がりづらくなっています。7Wの場合はロフトが21度のモデルが多いですが、ロフト角によって球が上がりやすく、キャリーが出てくれます。最近は3Wを3HLにするツアープロも増えていますが、現代のFWはボールとの兼ね合いからロフトが寝た番手でキャリーを出していく選択が今後のトレンドになりそうです」


25年国内男子賞金王の金子駆大も7Wを入れている

アイアンはコンボセットが
当たり前の時代に 

アイアンを違うモデルで組み合わせる“コンボセット”。近年、ツアープロもアイアンをコンボで組む選手が増えている。

「以前からアイアンをコンボで揃える考え方はあるのですが、コンボで組むことが前提になってくると、メーカー側は同じような長さの似たフェース形状で構造違いのアイアンを複数開発しないといけなくなります。コンボで組むことは大変理にかなっていますが、メーカー側はコンボセットを想定しながらモデルを開発しなければならず、アマチュアでも広く普及するかは、一概に言い切れない部分があります」と松尾氏は予想する。

一方、高梨氏の意見は。

「単一アイアンのセットも番手ごとで設計が変わってきています。しかし、近年フィッティングのインフラが整ってきたことによって、どの番手までしっかり打てるのか、打てないのかが同じセットのなかでも明確化されやすくなった。セッティングの流れで苦手な番手をやさしいモデルに入れ替えることは、当たり前ですし、アマチュアもやるべきです」

堀越プロもコンボアイアンをおすすめしている。

「近年、メーカーもアイアンを単品で発売するなど、アマチュアもコンボが組みやすくなっています。特に、中空アイアンの性能が上がってきた点はコンボの選択視が広がった一因と言えるでしょう。以前までの中空アイアンはどうしても打感に課題があるモデルが多かったですが、現代の中空は打感も秀逸。中空アイアンをコンボのセットに組み込みやすくなったことによって、コンボの可能性が広がりました。単一アイアンのセットがいきなり少なくなることも想定しづらいですが、アイアンをコンボで組む時代が近い将来アマチュアでも当たり前になってくるでしょう」

コリン・モリカワは3モデルのアイアンを組み合わせている

ゼロトルクパターは
選択肢の一つとして定着しそう

2025年ゴルフ界でも大きな話題を呼んだゼロトルクパター。2024年にPGAツアーの選手がゼロトルクパターを使用し始めて、2025年にかけて各社がゼロトルクパターを発売。ブームの最中、J・J・スパーンが全米オープンで優勝したのも話題になった。

「ゼロトルクパターもこれまでのパターと同じように、今後はアイデアの一つとして定着するでしょう。パターに関しては、日々新しいアイデアを出して、各メーカーが設計しています。数あるパターのうちの一つの選択肢になりそうです」とゼロトルクパターについて松尾氏は語ってくれた。

「極論を言うと、人によって合う合わないがはっきりするパターだと思います。J・J・スパーンが全米オープンでゼロトルクで勝ったことが話題になりましたが、元のエースパターに戻る選手も一定数いました。現時点で良し悪しがはっきりしない部分がありますが、2026年はその辺がはっきりする一年になるのかなと思います」と高梨氏は予想する。 

堀越プロの意見はどうだろうか。

「私自身もゼロトルクパターを何度も打つ機会がありましたが、オートマチックに打てるやさしさには驚きました。ストロークでオートマチックさを重視するゴルファーにはフィットする反面、感覚を重視するゴルファーにはある程度のトルクがあるパターのほうがフィーリングが出しやすいと思います。しかし、ゼロトルクパターが新たな選択肢になったことは間違いなく、新しいモデルも含めて、どのように改良されるか、今後の展開が楽しみですね」

ゼロトルクパターでJ・J・スパーンは全米オープンを制覇

週刊ゴルフダイジェスト2026年1月6日・13日合併号より