【ギア選びのウソホント】Vol.259「パターのヘッドとグリップの組み合わせ方に正解はない」
堀越良和「ギア選びのウソホント」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 私が見てきた経験から言うとアマチュアのグリップはバラバラな人が多いです。ドライバーはイオミック、アイアンはゴルフプライドみたいになっていませんか? ですが、プロはみんなグ……
以前、パターのグリップ交換はヘッドとの相性が大きく影響すると解説しました。おさらいをすると、太いグリップは手元が高い構えになりやすく、ストレート軌道がしやすいヘッド(トウフローが小さい)と相性がいいです。一方、細いグリップにすると手元は低くなる傾向があり、イン・トゥ・イン軌道がしやすいヘッド(トウフローが大きい)が合います。この相性はストロークの動きから考えられたものですが、誰もが当てはまるセオリーというわけではないのです。
その一例を紹介しましょう。今年の全米オープンを制したJ・J・スパーン選手は、ゼロトルクのパターに細いグリップを挿していました。本来であれば、使用していたモデル(ラブ・ゴルフのDF3)には太いグリップが装着されていたはずです。それなのにスパーン選手はフェースの開閉が少ないストレート軌道に適したヘッドに、手先を感じやすい細いグリップをセットしていたわけです。言ってみれば、ヘッドは鈍感なのに手元は敏感な組み合わせです。その効果は正直、私にもわかりません。ですが、彼にとっては正解だったのです。パッティングはフィーリングが命ですから自分がいいと思えばそれでいいのです。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号より


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