【ギア選びのウソホント】Vol.240 FWとUTの打ち方の違いは“重心の深さ”が関係していた
堀越良和「ギア選びのウソホント」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら これまでパットの打点をいろいろと説明してきましたが、今回はグリップの太さによる影響についてです。ヘッドの種類が豊富なパターは、グリップも多種多様です。ですので、一概には言えないの……
これまで打点の話をいろいろとしてきましたが、今回からはFW&UTです。どちらも地面から打つクラブですからアイアンと同様、ライ角が大きく影響するのですが、もうひとつ注目すべきなのが重心の深さです。
FWはヘッド体積が大きく、重心は深くなります。するとインパクトに向かってお尻(ヘッド後方)が下へ落ちようとします。ヘッドが平行に動こうとするため、アッパーブローになりやすく、その結果トップやチョロが出やすくなります。ですので、ヘッドは鋭角より緩やかな角度で入れるほうが合います。
一方、UTはヘッド体積が小さく、重心は浅くなります。FWほど、お尻が落ちないため、上から打ち込んでもボールをとらえられます。ヘッドが上から入れば打点は芯、もしくは芯の上になり、初速も上がり、ボールも上がってくれます。逆に緩やかな入射角になると芯の下に当たりやすく、ロフトが立つためボールが上がらない可能性も。UTの場合、ダウンブローに上から打つほうが相性はいいのです。FWはシャローに、UTはダウンブローにというのは、レッスンで度々語られますが、実はクラブの特性に合った打ち方でもあるということを知っておきましょう。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年7月22日号より


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