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【マイギアを語ろう】浅地洋佑「構えたところに打ち出せる! このパターはもう替えられません」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回の語り手は、「中日クラウンズ」で4年ぶりとなる通算4勝目を飾った浅地洋佑。

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Tadashi Anezaki 

浅地洋佑 1993年5月24日生まれ、東京都出身。杉並学院高校時代からアマチュアとしてツアーで活躍し、2011年にプロ宣言。19年の「ダイヤモンドカップ」で念願の初優勝を挙げる。ツアー通算4勝

ヘッド軌道がブレても
出球は真っすぐ

中日クラウンズの最終日はチップインを2回するなど“アプローチの名手”という印象の浅地だが、そのアプローチを裏で支えているのがパットだ。

「クラウンズでも2mくらいのパーパットがほぼ入ってくれて自信があったので、最終日はアプローチでチップインを積極的に狙っていけました」 

中日クラウンズの4日間の平均パット数は1.6098で1位。パターが優勝の立役者といっても過言ではない。 

しかし実は浅地、7年前にパットイップスになった経験がある。テークバックがスムーズに上がらなくなって2年間ほど苦しんだという。

「イップスだったことがあるから今でもまだ少し苦手意識があって、パターもコロコロ替えるタイプだったんです。でもこのパターに出合ってからは、替えられなくなりました。とにかくフェースの向きがブレないんです。フェースの開閉が一切ないからヘッド軌道が多少インサイドアウトやアウトサイドインになってしまっても、出球は真っすぐ出てくれます」

パター
オデッセイ「Ai-ONE スクエア2スクエア ジェイルバード」


センターシャフトは苦手だった

最近ツアーではセンターシャフトのパターが流行っているが、このパターは一般的なセンターシャフトとは別物と浅地は語る。

「僕はセンターシャフトはどうテークバックしていいかわからない感じがして、しかもストロークがブレると打ち出しに影響が出るから苦手なんです。このパターはセンターシャフトっぽいけど、打ってみると全く別物という感じでした」

一般的なセンターシャフトよりもフェース後方にシャフトが挿さっていることが特徴で、そこがヘッドの重心のためフェース面の開閉が起きず、真っすぐストロークしやすい。いわゆる“ゼロトルクパター”だ。

「フェースが必ずスクエアで当たってくれるのでライン読みをしっかりしてそこにセットしたら、あとは距離感だけに集中して打てます。それでタッチが合えばほぼ入るイメージです。ストロークのことを何も考えずに済むので、優勝争いとか緊張する状況でもシビれずに打てるというのがすごくいいんです」 

グリーン上で神経を使わなくて済むというのはプロにとって大きなメリットのようだ。

「構えたところに打ち出せるから、入らなかったときはラインの読みが違ったか距離感が合わなかったかのどちらか。原因がわかりやすいから悩まないし修正もすぐにできます。ミスに納得できるからイライラすることもなくなりました。今までいろいろ使ってきたけど、このパターはもう手放せないと思います」

フェース面にはボールに入れている赤いラインの打痕がクッキリ。「ストロークに悩まなくなったから、自然に芯に当たりやすくなったと思います」。芯に当たると距離感も合いやすくなり、ますます入る確率が上がるというわけだ

ドライバー
タイトリスト「GT3」

フェース面が真っすぐなことが重要
データよりも“顔”重視で選ぶが、そのポイントはフェース面がラウンドしてなくて真っすぐなこと。「構えたところにそのまま真っすぐ打ち出せる雰囲気が大切なんです。GT3は構えやすいです」

ウェッジ 
クリーブランド「RTZ ツアーラック」(50度・56度)
プロトコンセプト「RR フォージド」(60度)

ウェッジもドライバーと同様で出っ刃よりも真っすぐなリーディングエッジが好み。60度だけゴルフパートナーのプロトコンセプトのもの。「プロ仲間の坂本雄介が使っていて打ってみたらすごく良かったから僕も注文しました」

アイアン型UTを投入

クラウンズ優勝時はウッド型のUTを使っていたが、翌週は球がつかまり過ぎて左にしか行かなくなったという。「スウィングが良くなってくると“お助け”要素の高いウッド型UTは合わなくなるんです。関西OPからこのアイアン型にしました」

浅地洋佑の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2025年8月号より