【ギア選びのウソホント】Vol.233「ウェッジはソールの見極めが重要」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら ウェッジはフェース面上でわずかにボールが滑ります。そのため打点は点ではなく、線になると説明しました。そしてその打点を安定させるには、芯の真下にあるバウンスの頂点を使うこと……
ウェッジの打点を安定させるには、ソールが大事だと説明しましたが、ここでソールの話をもうひとつ。クルマでは「シャーシはエンジンより速い」と言われています。どういう意味かというと、エンジンよりもシャーシのほうが高性能なのです。だからこそ、エンジンの性能が引き出せるわけです。これをウェッジに置き換えると重心や芯の設計を生かすには、ソールに高い性能が求められるのです。
私が使っているボーケイ・デザインはD、K、M、Sグラインドなど、さまざまなソールが用意されています。これはアプローチ特有と言えますが、ウェッジはフルショットではなく、コントロールショットです。そのためヘッドの入射角はさまざまですし、プレーヤーの身体的特徴(手が長い・脚が短いなど)も影響します。それだけウェッジには個性が必要で、その結果、ソールのバリエーションが豊富になるのです。最近はボーケイ以外のウェッジもソールバリエーションが増えましたが、“自分に合ったソール”に出合えるかが、アプローチの成功率に直結します。では、どう出合えばいいのか?
ウェッジはボールを打てばわかります。まずは試打やフィッティングの機会を増やしましょう。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年6月3日号より