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純正シャフトでは物足りない。でもカスタムはハード…そんな人には『G』がハマる!

PHOTO/Takanori Miki THANKS/大蔵ゴルフスタジオ

売れ筋ではないものの、ひそかに注目を集めている名シャフトにフォーカスする月刊GDの新連載「偏愛シャフト型録」。第1回は、女子プロの意見を集約して開発されたグラファイトデザインの『G』を取り上げる。純正ではやや物足りない男性ゴルファーや、ちょっと振れる女性ゴルファーの満足度が高いというが、その理由とは?

モデル名の『G』は「anti Gravity(アンチグラビティ)」に由来し、「(重力に逆らい)世界の果てまで飛んでゆけ」という意味が込められている。30、40、50g台を展開

<今月の1本>
グラファイトデザイン『G』

解説/金子国泰さん
世田谷の「大蔵ゴルフスタジオ」のフィッター。「フィッティングは“上手くなるため”のもの。腕前は関係ありません!」

30~40g台でも芯の強さを感じる

純正シャフトではちょっと頼りなさを感じるゴルファーはシャフトを“カスタム”するわけだが、そうすると逆にハードになりすぎる、というケースもあり二の足を踏んでいる人もいる。グラファイトデザインの『G』はそんな人にハマるモデルだという。

「アベレージモデルのドライバーの純正シャフトは、多くが40g台。しなりも大きいので、ちょっと“振れる”人だとインパクトでヘッドがスクエアに戻り切らなかったり、それを嫌がって合わせるような動きにもなりやすい。自ずとヘッドスピードは落ちます。かといって一般的なカスタムシャフトだと、急に硬くなってしまう、というジレンマを抱えてしまうのです。でも『G』は、重量はそのままで、しっかり感だけプラスされた感じ。軽量でもヘッドが遅れないし、インパクトで当たり負けずにエネルギーロスが少ない。自分の持てるパワーが存分に発揮される、そんなイメージです」(金子)

純正とカスタムの“はざ間”で悩むゴルファーにとっては、最適な1本のようだ。

<偏愛Point 1>
振り遅れずフェースがスクエアに戻りやすい

「シャフトがしなりすぎるとヘッドが間に合わずに振り遅れに。その点『G』はインパクトでヘッドがスクエアに素早く戻る感じ」(金子・以下同)

<偏愛Point 2>
当たり負けずにボールを押し込める

「軽量で先調子ながら“芯の強さ”があるので、インパクトで当たり負けしづらく、ボールを強く弾き返してくれます」(金子)

<偏愛POINT 3>
飛距離が伸びるからモチベーションが上がる

「振る力にクラブがついてきていなかった人にとっては、ボールの推進力が上がって飛距離に直結。ゴルフのモチベーションが上がります」(金子)

軽いけど“ハリ”がある。
ちょい軽ヘッドとの相性がいい

「先調子で走りのよい“飛距離追求”型のシャフト。弾性が高く“ハリ”があるので、インパクト時にヘッドが当たり負けることが少なく、エネルギーを効率よくボールに伝えてくれる。ただ先の動きが大きいので、30、40g台の軽量スペックにおいては、200g超のヘッドだとシャフトが動きすぎることもある。その場合は190g台中盤のヘッド重量がおすすめ。また手で早く打ちにいく人にとっても、ヘッドの遅れを取り戻してくれるので、芯を喰いやすいはずです」(金子)

このヘッドにピッタリ!

30g台のモデルは“振れる”女性にドンピシャ

30g台は、ちょっと振れる女性ゴルファーに人気。「LやAシャフトで、弾道が高すぎたり、曲がりを嫌がってしなりに合わせてゆっくり振っている人は、『G』がハマります。適正な弾道の高さで、ランも出るので、一気に飛距離が伸びるケースが多いです」(金子)

月刊ゴルフダイジェスト2021年6月号より