Myゴルフダイジェスト

会員登録
  • ホーム
  • ギア
  • 【マイギアを語ろう】青木瀬令奈「FW&UTは5Y刻みで設定しています」

【マイギアを語ろう】青木瀬令奈「FW&UTは5Y刻みで設定しています」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回のプロは青木瀬令奈。昨年は優勝こそなかったものの、安定したプレーでメルセデス・ランキングは21位。ギアへのこだわりがかなり強い青木は、自身のウィークポイントを強みに変えるセッティングになっていた。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroyuki Okazawa

青木瀬令奈 1993年2月18日生まれ群馬県出身。23年シーズンには2勝を挙げメルセデス・ランキング12位とキャリアハイの成績を残した。今季で9季連続シード権を獲得

残ることが多い距離の選択肢を増やす

FWとUTはピンをがっちり狙っていくクラブ、と言う青木瀬令奈。飛距離の階段は5ヤード刻みになっている。

「自分が一番残る距離での選択肢は増やしておきたいから、5ヤード刻みにしていたほうがいい。的の大きさは残り距離が変わっても一緒なので」

その“軸”となる9Wの飛距離は170ヤード前後。

「打ち分けをして、狙っていくクラブです。なので、ランの計算もしっかりしています。グリーンの軟らかさにもよるけど、スピン量は300回転くらいならカットとかで変えられる。基本的なランが6ヤードならランは3ヤード刻みの計算はできる。ファーストバウンドでいかにギュギュッといけるかをウッド系は大事にしています」

フェアウェイウッド
ダンロップ「ゼクシオ 10」

「逃げ顔は苦手、ややかぶっていたほうがいい。特にトウラインは気にします。『ゼクシオ』はかぶっていても真っすぐなので好き」

ユーティリティ
スリクソン「ZX ハイブリッド」

「7Uは『ゼクシオ』のレディスにはあるけど、ボリューム感があって構えにくい。『ZX』は6Uのロフトを2度寝かせたら、理想的な7Uになりました」(青木)

ドライバーのシャフトは「ツアーAD DI-5」

「ドライバーのシャフトを、10本打ち比べて人生初の『ツアーAD』に。メーカー担当さんも重い感じだからこれはないかな、て言っていたけれど、実際に打ってみたら、その重さがインパクトでズドンと来てくれました」

100Y以下の打ち分けは
クラブではなく技術で

「PWの下にウェッジ3本、入れられるなら入れたいです。入れてみたらどうなるか気になるし。上の5ヤード刻みをちょっと空けたらもう1本ウェッジを入れるのも可能ですし……。

でも、グリーンまで150ヤード以上残るツアーのセッティングでは、逆に100ヤード以下を全然打たない。だから別にそこ3本なくてもいいよねって結論になる。なので、クラブを足すのではなく距離の打ち分けを練習する、スピンコントロールなどを練習しておけばいい、というようになりました。パー5の3打目で短い距離を残さないレイアップもしたり。自分のゴルフを理解して考えながらやると、上の番手を厚くしないと戦えないので」

シャフトは完全に感覚重視で選ぶという青木。

「ドライバーは数字で飛ぶとかでいいけど、他の番手は様々なライや場面で打つわけで、コントロールするかフルショットするかもあるわけで。なので、心地良さが一番大事。

ちょっとタイミングが合わないと球が上がらなかったり、抜けちゃったり、ウェッジとかは特に出る。フルショットしないときにシャフトがもたついて、ついてこないとかもある。それを改善できるシャフトにしたい。

アイアンは番手ずらしとかシーズン中にします。夏場は振れるようになったり、トレーニングの成果が出たりするので。1年間戦うには、力の感覚で、夏場が100なら最初は80くらいでセッティングします。上にも下にもどちらにも振れるように」

アイアン
8番は「ZXi5」、9番、PWは「ZXi7」

8番は「ZXi5」を使用。「若干球が浮きやすいようにしたいのと、ライが悪くてもしっかり拾ってほしいので。逆にPWと9番は上から打ち込めるので『ZXi7』にしています」

青木瀬令奈の14本セッティング

月刊ゴルフダイジェスト2025年4月号より