「7・8はポケキャビ、9・Pはセミキャビ」弾道にこだわる永井花奈の14本
PHOTO/Tadashi Anezaki
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ツアー2勝目が期待される永井花奈のセッティングに注目。
永井花奈
ながいかな。1997年生まれ。東京都出身。ツアー1勝。今年は2戦目の明治安田生命レディスで2位に入り好スタートを切っている
構えたときにいい顔だと感じても、結果が出なければ、それは自分に合っていないクラブということになる。永井花奈は何よりもそこを重視してクラブを選んでいる。
「自分が思い描いている弾道と同じ球が出てくれるかどうかが、私がクラブ選びで最も大事にしている部分です。そういう意味で今回のドライバーは打ってみてすごくよかった。飛距離も5ヤードぐらいは伸びているし、何よりも球の高さが安定しているので、構えたときに、狙い所を明確にイメージできるんです。私はドローヒッターなので、フェースが少し左に向いているくらいが好み。その点もしっくりきています」
またスコアメイクの要となるアイアンにも独自のこだわりがある。
「アイアンは7番からなのですが、7番と8番はポケットキャビティ、9番とPWはセミキャビティとタイプを分けています。前者は球が上がりやすく飛距離も出るやさしめのモデルで、後者は狙っていける操作性の高いものを選んでいます」
14本すべてのクラブにそれぞれ思い描いている理想の弾道があり、そのとおりの球がいかに打ちやすいかを何よりも重視している。この独自のこだわりが彼女の強さの源になっているのだ。
ユーティリティを含めたウッド系は狙うというよりもグリーンに近づけることを重視している。飛距離よりも直進性を重視して、ミスに強いタイプをチョイスしている
今季から男子の小鯛竜也のアドバイスを受けて黄色のボールにチェンジ。「プロV1」は少し軟らかすぎる感覚があったので、視覚的に硬さを感じられる黄色にしたことでしっくりきたという
1W ヤマハ RMX プロトタイプ(9.5度)/AUGA 4・S/230Y
3W ヤマハ RMX プロトタイプ(15度)/ツアーAD TP-5・R1/200Y
5W オノフ RED(18度)/ツアーAD TP-5・R1/190Y
7W オノフ RED(21度)/ツアーAD TP-5・R1/180Y
5UT タイトリスト H1(23度)/ツアーAD HY-75・R/170Y
6UT タイトリスト H1(23度)/ツアーAD HY-75・R/160Y
7I ヤマハ RMX プロトタイプ(30度)/スチールファイバー i80・R/145Y
8I ヤマハ RMX プロトタイプ(34度)/スチールファイバー i80・R/135Y
9I ヤマハ RMX プロトタイプ(38度)/N.S.PRO 850GH・R/125Y
PW ヤマハ RMX プロトタイプ(43度)/N.S.PRO 850GH・R/115Y
GW ヤマハ プロトタイプ(48度)/N.S.PRO 850GH ・R/100Y
AW ヤマハ プロトタイプ(52度)/N.S.PRO 850GH ・R/90Y
SW ヤマハ プロトタイプ(58度)/N.S.PRO 850GH ・R/70Y
PT テーラーメイド トラス TB2
BALL タイトリスト プロV1 イエロー
週刊ゴルフダイジェスト2021年5月4日号より