【ギア選びのウソホント】Vol.218 冬のゴルフはカチカチバンカーに要注意
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
冬ゴルフでは苦い思い出があります。10年以上前の話になりますが、12月に行われたシニアツアーの予選会でのこと。長めのパー4で、グリーンの形状から、セカンドショットが右に行くのはNGなホール。グリーンに乗らなければ、グリーン左のバンカーに入れたほうが寄せやすいというシチュエーションです。ティーショットがやや左に飛んでしまって、無理にピンを狙うよりもバンカーでOKという気持ちで第2打を4Iで打ち、ボールは計算どおりに左のバンカーへ。「よし、寄せよう」という気持ちで、バンカーに行くと、なんと砂がカチカチに凍っている状態。『自分たちの組がトップスタート』『そのバンカーが日の当たらない場所にある』ということをスコアに追われて失念してしまっての状況判断のミスでした。結局、“お手上げ”のバンカーショットをして、そのホール、ダボ。
冬のゴルフは「50Y以内からスコアを崩さない」が鉄則です。アプローチで寄せて「スコアを作ろう」という考えよりも、「スコアを崩さない」という考えのほうが結果につながります。そのためには事前準備や情報収集が大切。ローバウンスのウェッジを入れる、初めてのコースではスタート前にマスター室で日陰の場所を聞いておく、ボールがあるライをしっかり観察、といったことが冬ゴルフでは大事になってくるのです。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年2月4日号より
<お詫びと訂正>
※シニアツアーの予選会は、誌面では「昨年12月」と表記しておりましたが、10年以上前の予選会の話でした。お詫びとともにここに訂正いたします。