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【ギア選びのウソホント】Vol.217「冬のグリーン周りは“ローバウンス”」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

冬場のグリーン周りのアプローチは要注意です。普段12度くらいのハイバウンスのウェッジを使ってうまく寄せられている人が、冬も同じ感覚でアプローチに臨むと、思わぬミスが出てしまいます。この時期のグリーン周りは、日陰の部分が凍っていたり、芝が薄めの硬いライになっているなど、シビアな状況になっていることが多い。そんな場面で、ハイバウンスのウェッジを使うと、地面にバウンスが弾かれて、ハーフトップなどのミスが出がちです。

そんなミスを防ぐために、冬の“秘密兵器”の一本として、ローバウンスのウェッジを入れておくのがおすすめ。6度や8度といったローバウンスなら、地面に弾かれづらいですし、凍っていることも多いバンカーからも打ちやすい。もちろん、冬場のアプローチは転がすことが優先になりますが、バンカー越えなどの上げたい場面では、ローバウンスのウェッジが活躍してくれます。ソールの広い、狭いはお好みで。ローバウンスでも、冬場のライであれば、リーディングエッジが地面に刺さることはほとんどないはず。もしローバウンスウェッジが用意できなければ、バウンスが2~3度くらいのPWで、すくい打ちしないよう気を付けて、上げるアプローチをするのも手ですね。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年1月28日号より