【ギア選びのウソホント】Vol.209「ドライバーの重さ、どう選ぶ?」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
ドライバーの重量は、かつては、ヘッド重量がボールの重さ(約46g)の4倍ないとインパクトで当たり負けが起きる可能性があると言われていました。ただ、最近のヘッドは体積や慣性モーメントが大きくなっているので、その心配はないように思います。
全体重量が軽めのドライバーは、HSが上がりやすくなります。一発の飛びという部分から考えれば、確かに軽いドライバーを選ぶのはあり。ただ、スウィングのタイミングがうまく取れれば、ということが前提になってきます。軽すぎるクラブは振ったときに、どうしても手元が先に行きやすくなり、振り遅れになってしまいやすい。ある程度の重さがないと、スウィング軌道が安定せずに暴れやすくなり、タイミングを取りにくくなってしまうのです。やはり、「自分が振れる範囲での適正の重さ」というセオリーは大事なことなのです。
また、地面から打つFW、UT、アイアンやウェッジは地面の抵抗に負けないためにもある程度の重量は欲しいもの。ティーアップして打つドライバーは地面の抵抗を考えないので軽くても大丈夫ですが、軽すぎることによって、他の番手との重量フローが変わってしまい、スウィングにも影響を及ぼします。そのあたりも注意が必要だと思います。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2024年11月26日号より