【ギア選びのウソホント】Vol.208「ウェッジのフィッティング」も試してみてください
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
自分にピッタリ合うクラブ選びに欠かせない「クラブフィッティング」。“カチャカチャ機能”の充実によって、最近はより細やかなフィッティングが行われています。
たとえば、自分に合うウェッジの長さ。先日、男性の生徒さんがウェッジのフィッティングを受けたのですが、その人はアプローチでどうしても薄めにヘッドが入ってしまう打ち方でした。フィッティングの結果、シャフトを半インチ長くすることで、スウィングや打ち方を変えずに、フェースにしっかりボールが乗るインパクトに。半インチずつ長さの違う同一モデルのシャフトが用意されていることで、薄めに入る人には半インチ長め、深く入る人には半インチ短めといった具合に試打することができる
ようになっています。
また、ウェッジのバウンス角の大きい部分は各モデルによって変わってくるのですが、ソールの真ん中あたりにバウンスのあるウェッジをハンドダウン気味に打つ人が使用すると、バウンスの小さいソールのヒール側が地面に当たってしまい、バウンスを利かせることができません。その場合、ライ角を調
整し「フラット」にすることで、打ち方を変えずに、バウンスがしっかり使えるようになるのです。微細な調整で自分に合うものが見つかるフィッティング。ぜひ試してほしいですね。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2024年11月19日号より