Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • 最新アイアン試打<前編>「7番アイアンでロフト30度以上」がオススメな理由とは?

最新アイアン試打<前編>「7番アイアンでロフト30度以上」がオススメな理由とは?

9月に発売された最新アイアンのなかから、今回は7番のロフトが30度以上のモデルをピックアップ。ストロングロフト化が進むなか、ロフトがしっかりとあるアイアンのメリットとは?

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/クレアゴルフフィールド

>>後編はこちら

解説&試打/堀越良和

週刊ゴルフダイジェスト試打企画でおなじみの“キング・オブ・試打”。ドライバーからパターまであらゆるクラブを試打するスペシャリスト。TPIレベル3を習得

アイアンに求められる条件は
「いかにボールを止められるか」

現在、アイアンのストロングロフト化は当たり前になりつつある。7番でロフト30度以下のモデルのほうが圧倒的に多いからだ。だが、小誌で長年、ニューモデルの試打を行ってきたスペシャリストの堀越良和プロに聞くと、

「どんなクラブにおいても飛距離は大切な要素のひとつです。ただ、アイアンに求められる機能は何か? そこをちゃんと理解しているアマチュアは少ないです。アイアンはグリーンに乗せる、ピンを狙うクラブです。そこで求められる条件は“いかにボールを止められるか”しかないんです」(堀越・以下同)

グリーン上でボールを止めるアイアンの条件とは何か?

「大きく2つあります。ひとつは落下角です。ボールが着弾するときの角度ですが、45度以上が目安になります。もうひとつがスピン量です。7番で考えれば、5500回転以上はほしいです。ひと昔前は7番で7000、8番で8000といった基準がありましたが、今はボールの進化もあり、少し少なくても問題ありません」

アイアンと同様、グリーンに乗せる、ピンを狙うクラブといえば、ウェッジもそうだが、ボールを止める要素はアイアンと同じなのか?

「ウェッジはスピン量のほうが影響は大きいです。ですので、ウェッジはスピン量に注目すべきです。一方、アイアンは落下角、スピン量が半々で必要です。アイアンにおけるスピン量は、落下角を作る(ボールが高く上がる)要因でもあり、両方の要素を満たせるかどうか、そこがアイアン選びの大きなポイントになります。

スピン量はロフトの影響が大きいです。だからこそ、プロや上級者は7番でロフト30度以上のアイアンを使うのです。ストロングロフトは当然、飛距離が出ますが、必要な落下角やスピン量を得られない可能性があります。7番で届かなければ、6番を使えばいいだけです。プロや上級者はそう考えます。アイアンは飛距離より、いかにグリーン上で止められるか、そこが最も重要なんです」

「7番のロフトが30度以上のアイアンはプロや上級者を意識しています。プロが求める操作性のよさ、中・上級者に必要な許容性をバランスよく融合したモデルで小ぶりなヘッド、シャープなソールなどが大きな特徴でしょう」

>>試打結果はこちら!

週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号より