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【ギア選びのウソホント】Vol.199「ネックの“長さ”だけでもパターの性格はガラッと変わる」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先日、オデッセイから発売された『ジラフ・ビーム』パター。クランクネックなのですが、通常のネックよりもヘッドから延びる垂直部分が長い、いわゆるロングネックが装着されています。

ヘッド形状が同じブレードタイプで、ロングネックの『ジラフ・ビーム』と通常のクランクネックを持つモデルを比較してみると、違いは、ほぼネックの長さだけになるのですが、パターの“性格”はまるっきり変わります。

シャフト軸の延長線が、フェースの真ん中に来るロングネックの『ジラフ・ビーム』は、水平な板の上にパターを寝かせた場合、フェース面がほぼ真上を向くフェースバランスになるのに対し、通常のクランクネックは、45度くらいフェース面が傾きます。つまり“トウフロー”が大きく、フェースの開閉をしやすい通常のクランクネックのパターに比べ、ヘッドをストレート軌道で動かしやすいのがロングネックの『ジラフ・ビーム』。クランクネックの構えやすさ、つかまりのよさはそのままに、“真っすぐストローク”をしたい人向けに作られているといえそうです。

ネック形状ひとつで構えやすさや振り心地は大きく変わります。だからこそ、パター選びで大事な部分になるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年9月17日号より