【マイギアを語ろう】桑木志帆 アイアンは8年愛用「打感がいいから手放せません!」
6月に行われた「資生堂レディス」で悲願のツアー初優勝を挙げた。今シーズン、トップ10は8回と好調な桑木がクラブに求めるものとは?
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Shinji Osawa
ドライバーは
低スピン性能を重視
ドライバーで一番大事なのは、スピン量が多くならないこと、という桑木志帆。
「あまり曲げて打ちたいタイプでもないので、操作性や方向性というよりはスピン量と飛距離を重視しています。昔はスピン量が多かったので、高く吹き上がってしまい風に弱く、かなり飛距離ロスをして
いました。でも今のドライバーは中弾道でキャリーも出て、ランもしっかり出てくれます」
ヒール側に鉛を貼り、ポジショニングを変えてロフト角を立てる微調整を加えたことで、スピン量は3000rpm超から2500前後に抑えられたという。
「シャフトは、しなり感はあまり要らないです。棒のように振れるタイプが好き」
ドライバー
ブリヂストン「B-Limited B1 LS」
「ヒール側の鉛は、スピン量を抑えるほかに、つかまりを良くする狙いもあります。見た目のスクエア感、サイズ感もちょうどいい」(桑木)
ウェッジ
ブリヂストン「BRM2 ウェッジ」
運んで寄せるには丸っぽい形状がいい
「アイアン形状は強い球が出そうで得意じゃない。アプローチで柔らかく打つイメージのために、48度も丸くしてもらいました」
パター
ピン「アンサー2」
軟らかいけど弾いてくれる
「ピン型はショットっぽく打てる。打感が硬すぎず、当たるときに一瞬食い付いて、その後パンと飛び出してくれるのが好きです」
“エリア”ではなく“スポット”の感触
アイアンはブリヂストン『ツアーB X-CB』を使い続けて8年になる。
「手放せないのはとにかく打感がいいから。どの番手にも言えるのは、当たった感触と飛び方が“これだ!”と思えるのが必要で、自分の思い通りの高さで飛んでいくことが大事です。このアイアンはちゃんと芯にヒットしたのが手に伝わるし、抜け感も最高です。しっかり打ち込めるけど、その後に抜けてくれる感じ。サラッとソールが滑るというよりは、インパクトで少しぶつけるけど、そこからヘッドは刺さらないのがいい。正直ソールがどんな形とかは、そこまでは気にしていませんが、このアイアンに対する安心感はとても大きいです!」
アイアン
ブリヂストン「ツアーB X-CB」
「軟らかくて吸い付いてくれて、球離れがやや遅い感じ。ヒットした感触が手に伝わり、ショットを評価しやすい」
芯にしっかり当たっているのがすぐにわかる
「芯が広いとインパクトがぼけちゃうので好きじゃない。スイートスポットは1点集中のほうが好きです」
新作アイアン「241CB」をテスト中!
現在、『241CB』投入を前向きに検討中。打感が『X-CB』に似ていて、ぼやけない打感とフェースの吸い付き感があるという
桑木志帆の14本セッティング
月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より