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【ギア選びのウソホント】Vol.198「三角ネックのパターは“わがまま度”が高い?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

テーラーメイドの『トラス』やオデッセイの『トライ・ビーム』のような三角形状のネックを持つパター。ヘッドを支える面が大きいことで、ネック回りの慣性モーメントが大きく、ヘッドの”わがまま度”が高いパターです。”わがまま度”が高いというのは、ヘッドが動きたがる方向に行きやすい、ということ。たとえば、フェース面が開いたら、開いたまま動きやすいですし、閉じたら、閉じたまま動きやすい。要は、大慣性モーメントを持つドライバーでいうところの”10K”のヘッドの動きと同じようなことです。

もちろん、慣性モーメントが大きいことによって、ヘッドが真っすぐ動きやすく、フェース面の先側にボールが当たったり、ヒール側に当たったりしても、フェースが開いたり、閉じたりしにくく、オフセンターヒットに強いパターといえます。

このネック形状を持つ大型ヘッドのネオマレット型では、より”わがまま度”が高くなります。ヘッドの動きとバランスを取るために、手元側も、長さがあったり、重さのあるグリップにしたほうがいいと思います。パターのグリップは、ヘッド性能をより生かすためのものを選ぶことが大切になってくるのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年9月10日号より