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【ギア選びのウソホント】Vol.190 ミニドライバーは実は安定感抜群!?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

ヘッド体積が300㏄台のミニドライバーが最近、話題になっています。ヘッド体積が304㏄で、長さが43.5インチのテーラーメイドの「バーナーミニ」は、新作が米国で出たようですし、キャロウェイやタイトリストの“ミニドライバー”的クラブをツアープレーヤーがテストしている姿も目にします。

ヘッドの重心距離が長すぎない、深度も深すぎない、慣性モーメントも巨大ではない、クラブ長も短めというミニドライバーは、前回お話しした「10Kドライバー」とは、ある意味、“真逆”のコンセプト。フェースが「開けば開いたまま」「閉じれば閉じたまま」といった10Kドライバーのヘッドに比べて、ミニドライバーのヘッドは「開いたものが閉じやすい」「閉じたものが開きやすい」といった動きになり、短いクラブ長とも相まって、コントロール性の高いものになっています。

本当はスウィング的には良くないことなのですが、切り返しでフェースが開きすぎていて「あっ、ヤバい」と思ったときでも、フェースの戻しやすさ、正しい軌道への乗せやすさなどを、実際に「バーナーミニ」を試打していて感じられます。11.5度や13.5度という寝ているロフトもつかまりのよさに貢献。ティーショットに大切な“平均的安定感”が得られやすいと思います。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月9日号より