【ギア図鑑】距離計なのに、写真も動画も撮影できる! キヤノン「PowerShot GOLF」
光学機器メーカーの大御所が満を持して発売される距離計「PowerShot GOLF」。小型ボディの中にさまざまな機能が搭載されている
PHOTO/Tadashi Anezaki
撮影機能は意外に使える!
先陣を切って業界をリードする者が“パイオニア”としてあがめられている世の中。一方、遅れをとった後発企業は『何をいまさら』『もうその業界は飽和状態』と牽制されがちな節がある。しかし、いま市場をリードし続けるウーバーも、食べログを運営するカカクコムも業界において後発企業なのは事実。メーカーは消費者の声を吸い上げ、開発にフィードバックできる分、魅力ある製品になる可能性が高いのだ。
その点で言えば、満を持して発売されるキヤノン初のレーザー距離計「PowerShot GOLF」はかなり後発になる分、開発にあたって多くのゴルファーの意見を取り入れたという。151g(メモリーカード含む)で手のひらにすっぽり収まる小型サイズ、瞬時にピンまでの距離を計測できる手ブレ補正はユーザーの声を忠実に反映した結果だ。さらにキヤノンの真骨頂とも言える撮影機能を加えることで、計測以外に使える利便性の高さも大きな魅力だ。
組織心理学者アダム・グラントによると、先発企業の47%は失敗するのに対して後発企業は8%にとどまるという。この「PowerShot GOLF」が距離計界をリードする日も遠くないかもしれない。
キヤノン
「PowerShot GOLF」
測定距離を写し込んだ静止画や動画を記録でき、そのシーンを見返すことで技術向上が期待できる。サイズは31×58.9×91.2ミリ。キヤノンオンラインショップ参考価格は5万1700円
※7月下旬発売予定
※1回の撮影上限時間59秒
お問い合わせ/キヤノンお客様センター0570-07-9224 https://canon.jp/psgolf
月刊ゴルフダイジェスト2024年8月号より