【ギア選びのウソホント】Vol.180「練習場では安いグローブ」はオススメしません
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
前回に引き続き、グローブの“フィット感”の大切さについてお話ししたいと思います。
たとえば、雨の日のラウンド。土砂降りでなくても、プロが1ラウンドで5~6枚くらいグローブを使うのは普通のことです。理由は、もちろん滑り防止もありますが、雨に濡れたり、湿気があるだけで、グローブのフィット感が変わってきてしまうから。それくらい、グローブのフィット感は、ゴルファーがデリケートに感じる大切な部分なのです。
また、トーナメントを見ていて、汚れたグローブをしている選手を見たことありませんよね。実際、ツアーに出ている選手は、びっくりするくらいの枚数のグローブを使用します。これもフィット感を大切にしているから。
とはいえアマチュアの方が、そこまで頻繁にグローブを替えることは非現実的。濡れてもフィット感が変わりにくく、耐久性も高いナノテク素材やシリコンなどを使用した合成皮革のものもありますので、いろいろ試して自分に合ったグローブを見つけたいですね。
それと練習のときは安いグローブ、ラウンドのときは高価なグローブを使うという方をよく見かけるのですが、フィット感の大切さから考えると、練習場でもコースでも同じモデルを使ったほうがいいと思います。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2024年4月23日号より