【マイギアを語ろう】「つかまりすぎず、ラクに上がることが大事」日本OP覇者・岩﨑亜久竜の14本セッティング
10月の「日本オープン」を制し、ツアー初優勝をメジャーで挙げた岩﨑亜久竜。23年は欧州ツアーと日本ツアーを並行して参戦した岩﨑がクラブ選びで大事にしていることとは?
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki
つかまりすぎず
ラクに上がってくれる
クラブに対するこだわりは強くないと言う岩﨑亜久竜だが、譲れない部分もある。
「基本的にフェードヒッターなので左に飛んでしまうクラブは苦手で、とくにドライバーとFWを選ぶときはそこが条件になります。ステルス プラスはいい意味でつかまりすぎず、見た目も打感もいいから気に入っています。ロフトが10.5度というのもあり、球がラクに上がるし、見た目もいいからこそ、こだわりがなくなったのかもしれません」
日本オープンの難しいセッティングのなかで初優勝できたのも、クラブに対する信頼感がベースにあったからこそだろう。
「いつもコーチやメーカーの担当者に相談して薦めてもらったのを打ってみて、気に入ったのを使っているという感じです。シャフトもコーチにベンタスを薦められて打ったらすごくよくて、ずっと替えていません」
ドライバー
テーラーメイド「ステルス プラス」
22年発売のステルス プラスを使用。「23年モデルは少しフラットになっていて僕は打点がトウに寄ってしまうから前のモデルを使っています」
ウェッジ
ボーケイ デザイン「SM9(50度、56度)」
「SM9 ウェッジワークス(60度)」
フェースへの乗り感も文句なし
海外で戦うことも多いため、いろいろなライに対応できる操作性の良さが重要。「打感が軟らかくてフェースに食い付く感じがあるから、狙った通りの球が打てます」
パター
スコッティキャメロン「T5.5プロト」
イメージ通りの転がりでタッチが合う
「ロングパットで自分のイメージと距離感が合うことが大事で、このパターはタッチが合います。あと、こういう難しいパターのほうが打ち方が悪くなったときにすぐに気付けるからいいんです」
食いつきの良さが
高い操作性を生む
ドライバーは左に行かずにやさしく打てるモデルを使っているが、アイアンに関しては操作性を重要視しているようだ。
「アイアンは飛距離を出すクラブじゃなくて球筋や距離をコントロールして打つクラブなので、いかに思い通りに打ち分けられるかが大事です。そこに関係してくるのがフェースの食いつき感かなと思います。球離れが早いとコントロールが難しいのですが、このアイアンはフェースに乗っている時間が長いので球筋を操作しやすいんです」
ただ、4Iだけはやさしいモデルをチョイスしている。
「球が上がりにくいのでやさしいモデルにしています。P7MBと見た目や打感が大きく違うと繋がりが悪くなるので、違和感なく打てるP790にしました。楽に球が上がってくれるので気に入っています」
アイアン
テーラーメイド「P7MB」
軟鉄構造で軟らかな打感
トッププレーヤーの意見を反映させて開発された操作性の高いマッスルバックアイアン。小ぶりなヘッドとトップラインの薄さが構えたときの「操作性が高そう」という印象に繋がる。「ジュニア時代から8Iでスウィングを作ってきたので一番好きなクラブです」
4番は「P790」を使用
中空構造だと打感が物足りなく感じがちだがP790はマッスルバックのような打感・打音に仕上がっている。「5Iまでの流れとあまり違和感なく打てるものを選びました」
岩﨑亜久竜の14本セッティング
月刊ゴルフダイジェスト2024年2月号より
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