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最初はツルツルだった! ゴルフボール表面のくぼみ「ディンプル」はいつ、どのようにして誕生した?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


ディンプル【dimples


ディンプル(dimple)は、ボールの表面を覆うくぼみのこと。英語のもともとの意味は「えくぼ」である。

1つひとつのくぼみの形状や深さ、配置(ディンプルパターン)によって、空力特性が変化し、弾道や飛距離に大きな影響を及ぼす。従って、ボールメーカーは素材や製法と同様に、ディンプルの研究に余念がない。

ちなみに、ゴルフボールにディンプルが付けられるようになったのは19世紀後半のこと。1848年に、天然ゴムの一種であるガッタパーチャで作られたボールが発明されたが、当初は表面がつるつるでくぼみはまったくなかった。

ところが、使っているうちにボールの表面が傷つくと、むしろ飛距離が伸びることがわかり、その後、表面をハンマーで叩いてわざと傷をつけたボールが発売される。これが、ディンプルの始まりである。

ディンプルの数は多ければ多いほどいいというわけではなく、300~400個が主流となっている。現在発売されているボールで最もディンプル数が多いのは、ミズノの「ネクスドライブ」で、その数なんと566個。通常の大きさのディンプルに加え「プチディンプル」と呼ばれる小さなディンプルが多数配置され、ボールの落ち際でもうひと伸びする効果を発揮するという。

数だけでなく、形状や配置がモデルによって微妙に異なるディンプル。内部構造や硬さが気になるボールだが、ディンプルにも注目してみてはいかがだろうか。