【渋野日向子】やさしいクラブ、やさしいスペックがいちばん。しなりを使ってゆったり飛ばすのがシブコ流
ドライバーもアイアンも軽くて軟らかいシャフトを使用している渋野日向子。腕力ではなく、しなりを活かして高い球を打ちたいという狙いがあるという。彼女のクラブに対するこだわりを聞いた。
シブコの14本はオール「PING」
クラブは契約しているピンで全番手を揃えている。「高校1年からピンのクラブを使い続けています」(渋野)
曲がらず飛ぶドライバー「G410 plus」。3度フラットに調整
高校1年でピンの『G30』を手にしてから『G』、『G400』と移行し、現在は『G410プラス』を愛用中。
渋野 1試合だけ『G410LST』を使ったんですけど、やっぱり『プラス』にしました。以前はスピン量が多めな打ち方だったので『LST』のタイプが良かったんですが、最近はスピンが減ってきたので、今は『プラス』がちょうどいい感じです
特徴的なのは、ライ角をノーマルより3度もフラットにしていること。
渋野 持ち球がドローなので、つかまりすぎないようにして振りちぎっています。
飛んで止まるボールはタイトリスト「プロV1」
渋野 打感が柔らかく、フェースに乗せて運ぶ感じが出せます。また、ラインに合わせやすいロゴも好きですね。
3Wは低スピンで前に進むLSTをチョイス。「G410」のフェアウェイウッド
渋野 低スピンで飛ばせる『LST』の3番と、上がりやすい5番を入れています。とくに、グリーンを狙う5番ウッドからは、高さを優先します。
渋野 FWのシャフトもドライバーと同じフジクラのスピーダーエボⅥを入れています。左のミスが怖くないのがいいですね。
快進撃を生んだパターチェンジ。「シグマ2 アンサー」
以前はマレット型のパターを愛用していた渋野。1回目のプロテスト失敗直後からタッグを組んだ青木翔コーチの助言を受けて、ピン型の『シグマ2アンサー』に変更したことから、パッティングの成績が上昇。
渋野 ストロークと出球のスピードが合うので、距離を合わせやすくなりました。打感が良く、打音の高さもちょうどいいです。インサートの溝の効果か、多少打点がズレても距離が狂いません。自信を持って打てるようになりました。
高い弾道でしっかり狙えるアイアン「i210」
高い弾道で止めるためのヘッドとシャフトの組み合わせ。シャフトはフジクラ『MCI80』Rシャフトを選択している。
技を磨きたいからバウンスは小さめ。「グライドフォージド」ウェッジ。
球の拾いやすい『グライド』シリーズでも、バウンスの少ない『フォージド』を選んだという。より技を磨くのが理由。
全体にシャフトは軟らかめがシブコ流
月刊GD2019年11月号より