【egg アイアン プロギア】“飛び系”改め“メチャ飛び”!しかもやさしい!
数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はプロギアの「eggアイアン」です。
2~3番手は飛ぶ。ぶっ飛び系のパイオニア
いわゆる“飛び系アイアン”の、パイオニア的存在のモデルだけに、飛距離性能は抜群に高いです。7Iと9Iを試打しましたが、一般的なロフト設定のアイアンに比べ、同じロフトで2~3番手は確実に飛びます。(堀越)
7Iで25度のロフトは、アスリート系モデルでいうと、5I相当です。これだけロフトが立っているにもかかわらず、しっかり球が上がってくれます。打ち出しの高いディスタンス系のボールであれば、このロフトでも、一般的なロフトの7I並みの弾道で、グリーンを狙っていけるでしょう。
オフセンターヒットの強さもあり、多少芯を外しても、大きく飛距離が落ちることはありません。形状はアイアン型のUTに近いですが、フェースの高さがあるので、ラフからでもボールの下をヘッドがくぐりにくく、アイアンとしての機能もしっかり備わっています。
ここまでアイアンが飛んでしまうと、前後のクラブセッティングが難しくなるので、飛距離の階段ができるように、上手く工夫しましょう。アイアンが苦手な人、アイアンも飛ばしたいという人にはピッタリです。(堀越)
飛びに特化したアイアン
7番アイアンを計測、試打しましたが、クラブレングスが長く、クラブ重量がとても軽いのでクラブ慣性モーメントがやや抑えられています。(松尾)
ドライバーのヘッドスピード39m/sくらいのゴルファーがタイミング良く振れる設計です。ヘッドはフェース長さが長く、かつアドレスでソールが見えるくらいソール幅が広いので、まさにユーティリティアイアンの形状です。ロフト角もクラブ長さも、昔の5番アイアンなので、飛距離性能は高く、フェースの弾き感が強いアイアンです。
アイアンもとにかく飛ばしたい人、UT感覚で打ちたい人
専用カーボンシャフトとヘッドの相性がいいのも特徴。M-43(S相当)でもかなり軟らかいので、非力なゴルファーが扱いやすくなっています。ロフト角がかなり立っているので、往年のアイアンの飛距離を取り戻したい人にオススメ。(松尾)
【総合評価】 飛距離性能 5/つかまり 4.5/上がりやすさ 3.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点
ヘッド/マレージング鋼(AM355P)
ロフト角/25度(7I)
ライ角/62度(7I)
長さ/38.25㌅(7I)
シャフト/egg専用カーボンシャフト
総重量/約345g(7I・S)
価格(税別)/9万6000円(#7~PW・4本セット)
※メーカー公表値
解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和
週刊GD2019年11月5日号より