【幸服論】Vol.51 長袖ポロは“脱スポーティ”の街着感覚で着るのがベスト!
30度以下の日もあったりして朝晩は少し涼しくなってきたこの時季に最適なのが長袖ポロだ。
PHOTO/Kosuke Mori、Tomoya Nomura
●今月のテーマ●
長袖ポロシャツの着こなし方
無地よりも柄を利かすほうがいい
――酷暑続きの夏も過ぎて、ようやく長袖を着てもいいかなって思う季節になりました。
森岡 そうですね。そうなると長袖ポロが活躍しますね。
――そうなんですが、昔のイメージが残っているからか“オッサン”ぽさが拭えなくて……。
森岡 その理由は袖と身幅の太さ。生地に伸縮性がなかった昔の長袖ポロは、腕回りや胴囲が太かった。結果それがやぼったく見えたのでしょう。けれど、生地が進化してストレッチ性のある今の長袖ポロは十分スマートなシルエットになっています。
――そんなところに理由があったんですね。だから半袖ポロでは気にならなかったのか。オススメの選び方や着こなしはありますか?
森岡 長袖ポロ一枚でスポーティ&シックに着るのは難しいですね。なので“街でも着たくなるもの”が最善です。柄や落ち着いたトーンの色を効かせるとスタイリッシュにキマります。休日に街で着る装いをイメージして着こなしてください。センス良く装えるはずです。
“Yシャツ仕立て”だと品よく見える
●台襟付きで立体感を出す
●リブ袖だと腕まくりがラク
●胴回りはダボッとさせないサイジング
Yシャツの延長線上にあるようなディテールだと都会的な雰囲気が出る。無理にスポーティさを出さないのが◎
ボタンダウンの襟と柄でより街着な雰囲気
シックな色の総柄シャツの場合、ストライプパンツでタウンぽくすると爽やかさが出ます。
ポロシャツ1万8700円、パンツ2万2000円、ベルト8690円、キャップ4290円、グローブ2530円、シューズ1万6500円/すべてマンシングウェア
色を効かせる場合はパンツはシンプルに
無地で色を効かせた長袖ポロの場合は、さり気なくチェック柄のパンツでトラッド風に。
ポロシャツ8800円、パンツ1万4300円、ベルト6930円、キャップ3960円、グローブ1750円、シューズ2万4200円/すべてフットジョイ
今季オススメの長袖ポロ4枚
(左上)タイトリスト……シックなチェック柄。薄い生地で少し汗ばむ季節に最適な一枚。光沢があり、シャリッとした肌触りで通気性が高い。1万4300円/(右上)ビバハート……ジャージー素材を使い、ラグビーシャツ風に仕上げたビバハート。ボタンフライを設けるなど遊び心ある仕掛けも。1万3200円/(右下)シェルボ……ストレッチ性が高く、裏地は起毛しているので冬場まで重宝するポロ。細身のシルエットなのでスマートに着られる。3万8500円/(左下)ルコック スポルティフ……ポロシャツの定番生地である鹿の子編みのルコック。イエローの総柄ながら、トーンを抑えているので合わせやすい。1万2100円
<お問い合わせ>
●キャロウェイ レッド レーベル、キャロウェイ……キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル 0120-300-147
●マンシングウェア、ルコックスポルティフ……デサントジャパンお客様相談室 0120-46-0310
●フットジョイ、タイトリスト……アクシネット ジャパン インク 0120-935-325
●シェルボ、ビバハート……グリップ インターナショナル 03-6408-8686
解説/森岡 弘(スタイリスト)
ファッション誌の編集からスタイリストに転身。芸能人やアスリートなどの多くの衣装を手がける
月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より