【幸服論】Vol.63 マキロイは「トラックジャケット」の着こなしが上手い
スタイリストの森岡弘さんがゴルフの着こなしについて語る「幸服論」。今月から、ひとりのツアープロをピックアップして、着こなしのポイントを解説してもらうことに。まずは日本でも人気の高いローリー・マキロイのウェアに注目!
PHOTO/Tomoya Nomura
●今月のテーマ●
プロの服見て我が服直せ
今季各メーカーから出てラインナップが豊富
――今月からひとりのツアープロの着こなしを徹底的に分析してもらおうと思ってます。1回目はローリー・マキロイです。
森岡 日本はもちろん、世界中で人気がありますよね。彼がカッコ良いと思うのは、鍛え抜かれた肉体あってこそ。なので少しタイトめのサイジングがサマになっていると思います。
――う〜ん、我々はあまり参考にならないんですね……。
森岡 実はそうでもないんです。右の写真を見ての通り、マキロイはあまり色で遊んでいる印象がなく、ネイビーやブルー、ベージュといった男の基本色を積極的に取り入れている印象があります。モノトーンだけだと面白味がないし、どうやって色を組み合わせていいかわからない。そんな人はこの基本色だけで構成して下さい。十分スタイリッシュに見えるはずです。そして一般的なニットではなくク
ォータージップのジャケットにすることでよりスポーティな印象が作れますよ。
「男のベーシックカラーを多用しているのが特徴ですね」(森岡)
トラックジャケットはニットよりもスポーティ
FootJoy
ニットのような軽やかさが魅力
ニット仕立てながら薄手で軽いため秋に最適。袖周りが絞られていてスウィング中も気にならない。1万7600円/フットジョイ
Titleist
しっかりストレッチで動きやすい
裏地が起毛しているので肌触りがやさしい一枚。ポリウレタンが4パーセント入っていて驚くほど伸びるのが魅力。1万9800円/タイトリスト
Travis Mathew
部屋着感覚で着られるリラックス感
スウェット生地で着心地抜群。薄手なのでいまの季節に重宝するジャケットだ。裏起毛仕立て。1万9800円/トラヴィスマシュー
J.LINDEBERG
ジャージー風の生地でスポーティな印象
伸縮性のあるテロッとしたジャージー生地でスポーティな印象。裏地のない薄手の生地感で軽い着心地。3万8500円/J.リンドバーグ
KJUS(チュース)
独特の光沢が高級感たっぷり
薄手で秋口に最適なチュース。肩部分にストレッチ生地を使うことでスウィング中のストレスはなし。4万5100円/チュース
<問い合わせ先>タイトリスト、フットジョイ(アクシネット ジャパン インク 0120-935-325)、トラヴィスマシュー(TravisMathew カスタマーサービス 0120-300-147)、J.リンドバーグ(グリップインターナショナル 03-6408-8686)、チュース(チュースショップ東京 03-5422-6381)
解説/森岡 弘(スタイリスト)
ファッション誌の編集からスタイリストに転身。芸能人やアスリートなどの多くの衣装を手がける
月刊ゴルフダイジェスト2023年12月号より