【幸服論】Vol.55 日本人が似合うサングラスの“黄金比”とは?
いまの季節はとにかく西日がまぶしいだからこそサングラスは必須アイテムだが、森岡さんいわくサマになる選び方があるらしい
PHOTO/Kosuke Mori
●今月のテーマ●
日本人のためのアイウェア選び
サマになる=スウィング時のストレスもなくなる
――西日がまぶしいこの季節、サングラスを新調したいのですが、どれが自分に合うかイマイチわからなくて……。
森岡 実はサングラスには黄金比があるんです。それは目を中心に上4:下6の割合です。加えて眉毛をできるだけ隠すこと。すると顔にしっかり馴染んでくれます。
――なるほど。欧米のプロゴルファーが特にサングラスが似合うのもそれが理由でしょうか?
森岡 そうです。欧米人は顔の彫りが深く、正面から見たときに目と眉毛の距離が短くサングラスを掛けたときに、眉毛が隠れるのでどのタイプでもスマートに見えるんです。
――では日本人は目から上がやや広いぶん大きなレンズのモデルだとしっくりきそう。そのほかにポイントはありますか?
森岡 横を向いたときに額とサングラスの隙間はなるべくなくしたほうが収まりはキレイです。日本人は鼻が低めなので“アジアンフィット”と呼ばれるアジア人専用設計のモデルがいいと思います。
――たしかに鼻の高さは欧米人と日本人では全く違いますね。
森岡 はい。ただ、いま挙げたポイントはあくまで正攻法です。あえて黄金比を外してキャラを立てるのもありです。サングラスはイメージを作りますからいろいろ掛けてみてほしいですね。
欧米人はやっぱりサングラスが似合う
“上4:下6”がサングラス選びの黄金比
選ぶときのポイントは眉毛と目の距離にある
目の中心からフレーム上と下で4:6の割合が顔とサングラスがもっともバランスのいい配分だと森岡さん。さらに眉毛がなるべく隠れるとよりベター
OAKLEY
世界のトップアスリートも愛用しているモデル
掛け心地の良さを徹底的に追求したレーダーロックパスのアジアフィットモデル。プリズムレンズでグリーン面もクリアに見える。3万3220円/オークリー
<日本人はやや大きめのレンズが合う>
日本人顔→骨格がやや平坦→目と眉の距離が長く見える→やや大きいレンズで4:6を作る
欧米人顔→骨格の彫りが深い→目と眉の距離が短く見える→やや小さいレンズで4:6を作る
日本人専用に作られたモデルはフィットしやすい
アジア人専用にデザインされたモデルを選べば上4:下6の黄金比は作りやすい。鼻が高く、彫りの深い欧米人とは顔の作りがそもそも違うことを認識しておこう
SWANS
石川遼も愛用するプロユースのアイウェア
スワンズの定番モデルであるスプリングボックは多くのプロゴルファーが愛用中。重さ26グラムと圧倒的な軽さ。1万8150円/スワンズ
999.9 feelsun
日本人による日本人のための高品質アイウェア
ハーフリムデザインでスッキリとした印象のF-17SP。見た目カジュアルながら、999.9ならではの日本人に合うフィット感がウリ。2万2000円/フォーナインズ フィールサン
EYEVOL
プロも愛用する見た目以上のフィット感!
アイヴォルのベストセラーモデルのレイファー。テンプル内側のラバーでしっかり頭とフィット。掛けたときにチラッと見えるイエローが印象的だ。2万7500円/アイヴォル
Ray-Ban
日常でも掛けやすいレイバンの新作モデル
クラシカルなデザインが印象的なRB4386F。ナイロン素材のフレームにメタル製ヒンジとテンプルを合わせて、スタイリッシュな雰囲気。スポーツも◎。3万2230円/レイバン
<問い合わせ先>
スワンズ(山本工学株式会社カスタマーセンター 06-6783-7818)/フォーナインズフィールサン(フォーナインズ 03-5797-2249) /アイヴォル(アイヴォル トウキョウ ストア 03-6427-3677)/オークリー/レイバン(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス 0120-990-307)
解説/森岡 弘(スタイリスト)
ファッション誌の編集からスタイリストに転身。芸能人やアスリートなどの多くの衣装を手がける
月刊ゴルフダイジェスト2023年3月号より