かつて関東地方の全コースを制覇したことを紹介した千葉県の今井十三子さん（62）が、今度は東北地方の全コースを制覇したとの報が入った。

「関東649コース（当時）は制覇するのに11年かかりましたが、東北の144コースは4年間で制覇できました」と今井さん。関東のコースは自宅からの日帰りが多かったのに対し、東北は数コースを一度の旅程で回るようにしたことが高速制覇につながったが、それでもコロナ禍のせいで達成が1年ほど遅れたという。

「18年6月17日、福島の白河GCからスタートしました。コロナの感染拡大で出発を延期したり、GoToトラベルのキャンペーンで安く泊まれたりと、よくも悪くも現在の世情に左右された4年間でしたね」

ビジターでは回れないコースは知り合いのつてを頼ったり、居酒屋で口利きをお願いしたこともあるという。青森県の三沢基地内にある「ゴッサーメモリアルGC」は、特別に地元ロータリークラブのコンペに入れてもらってラウンドしたそうだ。

そんな今井さんだが、東北へのゴルフ旅を最後にするつもりだったそう。

「お金もかかるし、途中で体調を崩してしまい、夫に迷惑をかけたので、“これで終わり”と帰ってきたんです。ただ、ゴルフなしで北陸を旅行したら、なんとも味気なかったんですよ。体調が戻ったら、また行くことになるでしょうね（笑）」

最後に、平均スコア100前後、「普通の主婦」だという今井さんに、印象が良かったベスト3コースを聞いた。

「秋田CCは歩きで、キャディさんが電動カートを引っ張ってのラウンドで、ゴルフ本来の楽しさを再確認。宮城県の杜の公園GCはオーソドックスな雰囲気がよかったですね。あと山形県の新庄アーデンGCは景色がよくクラブハウスがきれいなのが印象に残っています」

ホームコースに通い詰めて、腕を磨くのも良いが、こんな楽しみ方も“あり”かもしれない。まずは近場から試してみる?

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月13日号より